【THe Daily Star】国内初のメトロ鉄道が開通すれば、移動時間や車両運行コストの面で年間約350億タカ(504.3億円)節約できると、メトロ鉄道当局(DMTCL:ダッカ大量高速輸送社)が発表した。
第1期のウッタラ(Uttara)-モティジール(Motijheel)ルート(正式名称:大量高速輸送ライン6号、MRT6号線)で運行される電気駆動列車は、地上を走る他の車両数を大幅に削減し、年間20.2万トンのCO2排出を削減するという。
また、2030年までにダッカと隣接する地域に130kmの広範なメトロ鉄道網を建設する政府の計画が実現すれば、1万2000人の技術者の雇用を創出するうえ、前方・後方連携の産業やサービスを発展させることで、雇用を3倍に増やす余地も生まれる。
さらに、鉄道ネットワークが整備されれば、毎日504万人の乗客が利用できるようになる。
15日、MRTプロジェクト実施機関であるDMTCLのMANシディック社長が、ボンゴボンドゥ国際会議場のセミナーで述べた。
セミナーは。DMTCLがメトロ鉄道の進捗状況と考えられる影響について報告し、MRT1号線の認可を受けるために開催した。
シディック氏は、国内初の地下鉄道となるMRT1号線の物理的な作業は、今年9月までに始まる予定だとした。
MRT1号線はハズラト・シャージャラル国際空港からコムラプールまでの約19.87kmの地下鉄道と、ノトゥン・バザールからプルバチャルまでの約11.36kmの高架鉄道の2つの部分からなる。
12月に第1期分が開通予定のMRT6号プロジェクトの5月までの全体進捗率は80.10%、第1期の進捗率は92.49%、第2期は79.47%となっている。
シディック氏はさまざまな情報源を引用しながら、ダッカにおける深刻な交通渋滞とその影響により、国は年間3388.8億タカ(4883億円)を失っていると述べた。
一方、MRT6号線が開通すれば、毎日、移動時間コストで8380万タカ(1.2億円)、車両運用コストで1180万タカ(1700万円)節約でき、年間では348.94億タカ(502.8億円)の節約になるとした。
セミナー後の記者会見でシディック氏は、MRT1号線の費用5256億1430万タカ(7574億円)のうち政府は1311.1億タカ(1889億円)を、日本がソフトローンとして3945億タカ(5685億円)を提供する予定だと述べた。
Bangladesh News/The Daily Star Jun 16 2022
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/transport/news/2100km-roads-need-repair-3048706
翻訳編集:吉本