![GIIで14ランク上昇](https://bddnews.com/wp-content/uploads/2023/01/20230115001DM1-768x433.jpg)
【The Daily Star】バングラデシュはグローバル・イノベーション指数(GII)2022で順位を14ランク上げたが、依然として他国に遅れをとっている。
国連世界知的所有権機関 (WIPO) によるランキングで、バングラデシュは132の経済体のうち、102位だった。昨年は116位だった。
GIIは、政治環境や教育、インフラ、知識の創造に関する措置など、さまざまな指標を使用してイノベーションをランク付けする。
報告書によると、バングラデシュの総合スコアは19.7で、脆弱な教育制度や人的資本と研究不足、ビジネス洗練度のなさを浮き彫りにした。
バングラデシュは、工業デザインや世界的なブランド価値、モバイルアプリ作成における堅実な進歩に後押しされ、クリエイティブアウトプットカテゴリーでは87位(前年123位)と比較的好成績だった。
制度カテゴリーでは13ランク上げて109位、政治環境カテゴリーでは1ランク下げて 112位になった。
人的資本と研究カテゴリーは1ランク上げて127位、教育カテゴリーは129位で変わらなかった。
ビジネス高度化カテゴリーでは、FDI(外国直接投資)の純流入額や知的財産の支払い、官学の研究開発協力でパフォーマンスが低かったため、3ランク下げて125位になった。
GII報告書によると、バングラデシュの改善は、オンライン創造性と企業の無形資産の集約度における堅実な業績に支えられている。
政策対話センター(CPD)のコンドカル・ゴラム・モアッゼム調査部長は、14ランク上がったことは前向きな進展だとした。
「しかし、イノベーションに関してはまだ低いレベルにあります。バングラデシュの立場は有望ではありません」
モアッザム氏は、バングラデシュはネパールを除いて南アジアの最下位にあると述べた。
また、バングラデシュではイノベーション文化が発達していないとし、物流やインフラ、人的資本、適切なエコシステムなど、イノベーション文化の重要な構成要素のどれも構築されていないとした。
「革新的な社会全体のアプローチが必要です。この点に関して、私たちの考えと準備はまだ見つかっていません」
ICTは複数のイノベーションがあるが開発は散発的だとしたモアッゼム氏は、政府はデジタルでスマートな経済に向けた政策を取り、この分野で多くの支出を行ってきたと指摘。だが、これらの取り組みがイノベーションに大きく貢献していない理由を評価する必要があるとした。
2022年版GIIによると、スイスは世界で最も革新的な経済国となり、米国、スウェーデン、英国、オランダが続く。
中国はフランスを抜いて11位に上昇、今のところ、GIIトップ30内で唯一中所得国であり続けている。
また、トルコとインドが初めてトップ40入りを果たした。
イランは53位と大きく躍進、インドネシアはトップ80に躍り出た。
Bangladesh News/The Daily Star Jan 15 2023
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/bangladesh-moves-14-notches-3221211
翻訳編集:吉本