貧弱な鉄道サービス

バングラデシュ鉄道は赤字の削減とサービス改善を目的として、2月20日、電車運賃を7.23%引き上げた。だがサービス改善は全く進んでいない。
多くの乗客はそう訴える。

「ほぼ全ての列車のコンパートメントや座席、トイレが汚くて不潔なため、利用しづらいです」
アリフルさんは仕事のため頻繁にダッカ(Dhaka)とチッタゴン(Chittagong)間を電車で移動する。

先日フェニ(Feni)へ旅行したファルハナ カリムさんは、入ってきた虫に刺されて夜の旅がひどいものになったという。

バングラデシュ消費者委員会総務のフマユン カビル氏は何度もシレットを訪れているが、運賃引き上げの前後でサービスに違いは見られないという。

M マジブル ホク鉄道大臣は報道機関に対し、今後1年間で基本的な鉄道サービスを向上させるという。

バングラデシュ鉄道のアムザド ホサイン局長は、現在電車の94%は時間通りに駅を出発している。サービス向上の一環として今後全路線を随時複線化し、所要時間の短縮を図ると話した。

インドネシアからすでに15両のコンパートメントを調達し、今後さらに22両追加する。またインドから転向台車40台を調達済みで、今後さらに20台追加するとホサイン局長はいう。

バングラデシュ鉄道のハビウル ラーマン副局長(運営担当)によると、鉄道当局はこれまで10~15年で運賃を引き上げてきたが、今後は毎年改正を行っていくという。

この件に関して運賃改正の指針は制定されており、シェイク ハシナ首相の承認を得ているとハビウル氏はいう。

バングラデシュ鉄道によると、普通席料金の値上げは低く抑え、空調付きの座席や貨物車、コンテナ車の料金を比較的高い割合で値上げしたという。

The Daily Star June 14 2016
http://www.thedailystar.net/city/train-service-still-poor-despite-fare-hike-1239298