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シェイク・ハシナ首相は昨日、ランパル発電プロジェクトを進めるという政府の決意を再確認し、発電所はシュンドルボン(Sundarbans)に被害を与えない方法で建設すると、首相官邸の記者会見で話した。
活動家がユネスコ世界遺産のシュンドルボンに悪影響を与えると主張する石炭ベース発電所プロジェクトの中止を強く求めている中で、首相は発言した。
カレダ・ジアBNP党首は8月24日、プロジェクトは「人々の意志に反し」「利益性が悪い」と活動家を支持した。カレダ党首は国の生態系の均衡のため、プロジェクトから手を引くよう政府を促した。
1320メガワットの発電所はシュンドルボン外側の境界から約14キロ、世界遺産から65キロ離れている。国際法は深い森林から10キロの位置に、石炭ベース発電所の建設を認めているとハシナ首相はいう。
ランパルプロジェクトで建設される発電所は、増加する電力需要を満たすため、政府が国内に建設を決定した石炭ベース発電所の1つだ。
「しかし国の発展状況に反する否定的で根拠のない、偽りの誤解を招く情報がこの数日間広がり、人々がそのプロジェクトを恐れるように仕向けている」
"そのプロパガンダ"へのBNP党首の支持は、深い陰謀の印であると首相は話とBSSが報じる。
「そうでなければなぜカレダ党首は、発電所の建設工事開始のずっと後になって、そのような反応をしたのか」
BNP党首が提供するプロジェクトに関するすべての情報やデータは「偽りであり捏造であって、誤解を招き」、彼女は人々を誤った方向へ導くために「虚偽の情報」を考え出したと首相。
近い将来、国内ガスベース発電所へ天然ガス供給を継続することは不可能になるだろうから、石炭は最も信頼できる将来のエネルギー源だとハシナ首相は指摘する。
隣国インドばかりでなく、アメリカ、フランス、ドイツ、中国、日本などの先進国も、電力需要の約40~98%を石炭ベースの電力で満たしていると首相。
しかし石炭ベースの電力は、バングラデシュで発電された電力の1%をわずかに上回る程度だ。
環境への懸念については、超臨界技術が発電所で使用されると首相はいう。
「私たちは最先端の技術が備わった発電所を建設しようとしている」
「私たちは汚染を防止するため、利用可能なすべての近代的技術が適用されていることを保証する」
275メートルの煙突を通って放出される二酸化炭素は、発電所の1.6キロの半径内にとどまるだろうと付け加えた。
他のガス密度は世界保健機関や他の国際機関によって設定された許容限度内である。オーストラリア、インドネシア、南アフリカの最高品質の石炭がその発電所で使用される。
発電所は使用された水を処理し、プスル(Pusur)川に排出する前に冷却する。
政府は石炭輸送中の光と音の放出を認識している。放出は最小水準で維持され、石炭は覆われた荷船により、深海から発電所敷地内に運ばれることになる。
プロジェクトの実施・運用において最高の国際標準を維持するために、政府はドイツの団体であるフィシュナー(Fishner)をプロジェクトの顧問として任命した。
「作業の質について疑問の声を上げる余地はない。私たちは品質に一切の妥協を許さない」
バングラデシュは2021年に2万4千MW、2041年までに6万MWの電力が必要となる。この観点から政府は迅速なレンタル発電所を含めたたくさんの短期と長期のプロジェクトにより指針を作成したとハシナ首相。
インド最大の石炭電力会社国家火力発電公社(National Thermal Power Corporation)は、バングラデシュ電源開発委員会と合弁会社バングラデシュ・インド友好電力会社Pvt株式会社を設立し、発電所の建設を折半した。
インド国営バーラト(Bharat)重電気株式会社(BHEL)は、発電所を建設する契約を獲得した。プロジェクトの総費用は18億ドルと見積もられる。
インド政府の対外貸付部門であるエクシム(Exim)銀行は事業費の約70%融資し、BHELの入札を支援した。
バングラデシュでは天然ガスの埋蔵量が急速に枯渇しているので、エネルギー源の多様化を探し求めている。
ペトロバングラ(Petrobangla)によると、国は現在1日あたり2750mmcf(100万立方フィート)のガスを生産するが、500mmcf以上不足している。立証済みの13.22兆立方フィートのガス埋蔵量は、現在ペースの消費で2030年まで持ちこたえるだろう。
「ガス埋蔵量が激減しているので、将来、発電所にガスを供給することが可能であるかどうか疑問がある。だから石炭は価格と可用性の面で最も信頼できるエネルギー源である」
ナラヤンガンジ(Narayanganj)での昨日の警察の作戦行動に言及した首相は、グルシャンカフェ攻撃事件首謀者の排除は、人々の信頼を高めるだろうと話した。
「私たちはこれらの社会的な脅威に対抗する活動を続け、それらに対抗する国民意識を形成すれば、テロや闘争の根絶に成功するだろう」
The Daily Star August 28 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/sundarbans-stay-safe-1276510
翻訳;アラトモ
#バングラデシュ #ニュース #環境保護
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