もっとトイレを

もっとトイレを
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シャフィクール ラーマンさんは30分間トイレを探していた。前立腺に問題があり、頻繁に排尿しなければならないため必死だ。モティジール石油ポンプの近くでついに移動式トイレを発見した。

トイレで用を済ませた後、60歳になるシャフィクールさんはこう話した。
「30分間トイレを探しました。今日のような経験は今までありませんでした」

シャフィクールさんは市内にもっと多くのトイレを設置するよう要求した。人がごった返すモティジール地区では男性用と女性用が1つずつ、2つの移動式トイレだけでは不十分なのだ。

5月12日、現地を訪れた特派員はシャフィクールさんに話を聞いた。

ラフィクール イスラム バンダリさんはかつて清掃人で、非政府組織(NGO)基本需要実現協会(Association for Realisation of Basic Needs, ARBAN)が設置したトイレを維持管理していた。

男性用トイレには小便器、プッシュ式蛇口、トイレットペーパーホルダー、ごみ箱がある。セラミック製の小便器はきれいにされていた。一方女性用トイレには鏡、バケツ、水差し、トイレットペーパーホルダー、石鹸箱が備えられている。ステンレス製の大便器も同様にきれいだった。

「毎晩11時にトイレを掃除します」
ラフィクルさんは話す。ラフィクルさんはトイレに隣接する歩道のテーブルで寝ている。

地元の人によると、この石油ポンプ周辺の地域はかつて尿や糞便で溢れかえっていたという。

 状況は今では良い方向に変化している。

歩道はさまざまな植物で彩られている。モティジールのような混雑した地区でさえ、ラフィクルさんは鳩に餌をやれる場所を発見した。トイレの屋根の上だ。

小便をするには5タカ(6.7円)、大便をするには10タカ(13円)払う必要がある。

ラフィクルさんはトイレの維持管理費として、1日に300~400タカ(395~527円)を稼ぐ。

「1日の水道代は220タカ(290円)、電気代は60タカ(79円)です。石鹸や粉石鹸、トイレットペーパーの費用もかかります。合わせて400タカ(527円)が毎日のトイレ管理に費やされています」
ラフィクルさんは話す。

作られてから19ヶ月が経つこのトイレは、昼食時や夕方になると利用者が集まってくる。ピーク時には女性用トイレも男性が使用するため、女性はトイレを使う機会を得られないことが多い。

ラフィクルさんは女性用トイレの追加を要求する。
「もう1つ女性用トイレがあったなら、そのトイレは女性専用にします」

国際NGOのウォーターエイド・バングラデシュや南北ダッカ市と協力したARBANが、市内に51ヶ所の移動式トイレを設置した。

公衆衛生の専門家、ARBANのモヘブール ラーマン氏によると、ARBANは身体障がい者向けの複数の部屋を持つトイレを間もなく設置するという。

トイレは4人が同時に利用できるとモヘブール氏は話した。

The Daily Star Sep 02 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/city-needs-more-these-1279279

翻訳:長谷川

#バングラデシュ #ニュース #トイレ