“陰謀者を特定”

“陰謀者を特定”
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グルシャン(Gulshan)のホーリーアルチザンベーカリー(Holey Artisan Bakery)殺戮事件で、首謀者や資金、武器の提供者を含む10人の陰謀者が特定された。

警察はすでに6人の居場所を突き止めた。

捜査はダッカ警視庁(DMP)の反テロリズム・国際犯罪課が当たっている。

反テロリズム・国際犯罪課長のモニルル イスラム氏はプロトムアローに対し、警察は首謀者や資金、武器の提供者を含む10人の事件関係者の情報を得ていると話した。

このうち、グルシャン襲撃作戦司令官のヌルル イスラム マールザン容疑者とゾナイド カーン容疑者を含む6人の居場所が判明している。警察は残りの陰謀者たちの行方を追っている。

5人の襲撃実行犯が死亡しため、襲撃についてはあまり情報がないとグルシャン襲撃事件の捜査担当官は話す。

だが、7月26日にカルヤンプール(Kalyanpur)で行われた過激派拠点への強襲以後、捜査は新たな展開を迎えた。
 
カルヤンプールの強襲で殺された過激派たちはグルシャンの襲撃実行犯と繋がりを持っていたからだ。

事件捜査担当官の何人かはプロトムアローに対し、ナラヤンガンジ(Narayanganj)の強襲でグルシャン襲撃の主要なまとめ役のタミム チョウドリー容疑者と連絡役のトーシフ ホサイン容疑者が死亡したと話した。

ヌルル イスラム マールザン容疑者は襲撃事件の作戦司令官で、ゾナイド カーン容疑者とカレド容疑者、マニク容疑者は殺戮計画の立案に関与していた。

"ネオJMB"指導者のラジブ(別名ラジブ ガンディー)容疑者はタミム容疑者のところへ、襲撃実行役として2人を送り込んだ。

バングラデシュとカナダの両国籍を持つタミム容疑者はグルシャン襲撃の首謀者で、まとめ役だった。反テロリズム課の職員ら数名が話した。

タミム容疑者は8月27日に行われたナラヤンガンジの強襲で死亡した。

"ネオJMB"のもう1人の指導者リポン容疑者もグルシャン襲撃に気付いていた。

伝えられるところによれば、マールザン容疑者は逮捕される寸前で、ゾナイド容疑者が最後に目撃されたのはカルヤンプールの拠点でだった。

7月1日、外国人17人を含む人質20人が過激派によって殺害され、7月2日にカフェ内で実施された特殊部隊の作戦行動では5人の過激派と襲撃犯に関与したとされる1人が死亡した。

グルシャン襲撃犯らを訓練したライハン カビール容疑者はその後カルヤンプールで死亡した。ライハン容疑者はキショルガンジ(Kishoreganj)県ショラキア(Sholakia)集会場付近で、他の過激派らとともに借家に滞在していた。ライハン容疑者はその後、シューラパラ(Shewrapara)で他の過激派と一緒になるため、ダッカ(Dhaka)へ移動した。

その後ライハン容疑者は6月7日に、5人の過激派をバシュンダラ(Bashundhara)居住区の借家に移動させた。その後、グルシャン襲撃の首謀者とされるタミム チョウドリー容疑者が合流した。借家ではネオJMBの指導者であるワシム アジワト アブドゥラー容疑者の立会いの下、襲撃について作戦会議が行われた。最後の会議は計画が完成する2日前だった。

ラキブル ハサン(別名レガン)容疑者はカルヤンプールの強襲で負傷した。ラキブル容疑者は警察による取り調べの際、グルシャン襲撃犯はカルヤンプールの強襲で死亡した過激派らと連絡を取っていたと話した。

反テロリズム課のモニルル課長によれば、警察はグルシャン襲撃に使われた武器の出処や資金提供者について、あらゆる詳細な情報を把握しているという。

警察はグルシャン事件に関して、元ノースサウス大学教員のアブル ハスナト レザウル カリム容疑者のみを逮捕した。モニルル課長によれば、ハスナト容疑者は取り調べ部隊(TFI)の取り調べを受けたという。ハスナト容疑者関与の情報は、TFIによる報告と容疑者の携帯電話の法廷報告で明らかにされる。ハスナト容疑者は襲撃への関与を否定している。

グルシャン襲撃事件で死亡した過激派5人を含む6人の遺体はいまだ家族への引き渡しがなされていない。遺体は合同軍事病院の遺体安置所で保管されている。

DMP捜査部のマスドゥール ラーマン副署長(広報担当)によると、反テロリズム課は死亡した6人について、DNAの鑑定結果を受け取ったという。

死亡者の家族は、遺体の引き取りを望む場合には申請を行う必要があるとラーマン氏は話す。家族がそれ以上遺体を必要としないと捜査官が確信した場合、遺体引き渡しの法的手段が取られる可能性があるという。

グルシャン襲撃事件で死亡した5人の過激派は次の通り。ブラック大学のローアン イブン イムティアズ容疑者、スコラスティカのミール サミー モバシェール容疑者、モナシュ大学(マレーシア)のニブラス イスラム容疑者、ボグラ出身のシャフィクル イスラム(別名ウッジャル)容疑者、カイルル イスラム(別名パイエル)容疑者。さらにホーリーアルチザンベーカリーのシェフ、サイフル イスラム容疑者も襲撃事件で死亡している。

Prothom Alo Sep 01 2016
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/119081/Gulshan-massacre-plotters-traced
翻訳:長谷川

#バングラデシュ #ニュース #テロ