1194字
真っ当な人生に戻ったドラッグ商人たちは、国境近くのドラッグとは縁のない環境の中、野菜を育てて生計を立てるという新たな人生を始めた。
彼らは以前の仕事を離れて普通の生活に戻っただけではなく、ドラッグの乱用や密輸、密売、輸送の反対キャンペーンの主導も行う。
ラルモニルハット(Lalmonirhat)県サダール郡(Lalmonirhat Sadar)郡の8村には、ドラッグ密輸人や商人、運び屋が少なくとも250人以上いる。警察によるとそのうち85人は自首し、80人は逮捕、85人は潜伏中だという。
チョウラタリ(Chawratari)村の住民によると、ひと月前、この辺りはドラッグにまみれていたが、現在はドラッグフリーの日々を過ごしているという。
「彼らが反社会的な活動に復帰したら、この環境がどれだけ続くかはわかりません」
村人たちは法執行機関がドラッグ商人たちへの警戒を継続し、ドラッグフリー環境を保ってくれることを望む。
かつてドラッグ密輸人として知られていたバクル ホサインさん(48歳)は野菜栽培を始めた。
「警察の助けを得て、私は真っ当な生活に戻ってきました。ドラッグの密輸はかなりのお金をもたらしましたが、平穏は一切得られませんでした。得られたのは社会からの侮辱と憎しみだけです」
ホサインさんは現状に満足していて、違法な道には二度と戻らないという。
ドゥラル ホサインさん(38歳)は、インドからのドラッグ密輸に従事していた時いつも、恐怖の中で生活していたという。しかし普通の生活に戻って野菜栽培を始めたことで、恐怖から解放されたと話す。ドゥラルさんはドラッグを村から根絶することを誓い、誰かがドラッグを密輸しようとしたときはその人物に立ち向かうと話した。
モゴルハット(Mogholhat)ユニオン議会のハビブル ラーマン議長によると、ひと月前にはドラッグの密輸人や商人、使用者、運び屋たちがユニオン内の国境の村々に集まっていたが、今ではこれらの村はドラッグフリーになったという。かつてのドラッグ商人たちは違法な商売では決して幸福や平穏を得られないことに気付き、真っ当な仕事を始めるようになったとハビブル議長は話した。
ラルモニルハット県サダール郡行政官(Nirbahi Officer)のシャフィクル イスラム氏によると、自首したドラッグ商人で土地を持つ者は野菜の栽培を始め、土地を持たない者はセーフティネットプログラムの対象になるという。
ラルモニルハット警察のSM ラシドゥル ホク警視によると、警察は国境地帯で自首したドラッグ商人たちの監視を続けているという。
「誰かが違法な商売に戻った時、当然ですが我々はその人物に厳しい処置を取ります」
継続してドラッグの取り締まりを行うとラシドゥル警視は話した。
The Daily Star Sep 12 2016
http://www.thedailystar.net/country/surrender-gives-the-drug-peddlers-new-lease-life-1284421
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #ドラッグ
関連