民間銀行の躍進

民間銀行の躍進
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他よりも多く利益を上げようとする競争のお陰で、国内の民間銀行は国有や外国銀行に比べ貸出額の成長が加速した。

民間銀行は貸出総額の72.48%を占め、6月30日時点で前年比の貸出額成長率は18.13%増加した。

同期間における国有市中銀行の貸出成長は8.48%だった。国有市中銀行の貸出額は全体の19.79%を占める。

一方外国銀行は貸出総額の8.19%を占め、貸出成長は10.20%だった。

部門全体の貸出額は64億2173万タカ(83億3692万円)で、前年から15.42%増加した。

メグナ銀行の責任者ヌルル アミン氏によると、民間銀行の貸出成長の主な理由はマーケティングでの努力だという。

「民間銀行には利益性を求めるプレッシャーがあり、そのためより多くの貸出を行うのです」

アミン氏によると、実物部門の貸出額はあまり伸びず、自動車ローンや住宅ローン、中小企業ローンといった取引部門に貸出が集中したという。

「銀行はここ最近金利を大きく下げました。小売部門のオファーが増えているだけではありません」
結果として消費者ローンの需要も増加しているとアミン氏は話す。

民間銀行の目標は最大限の利益を得るために資金を最適活用することである。新興民間銀行の責任者が匿名を条件に話す。

彼によると、民間銀行の貸出が伸びたもう一つの理由は、民間銀行は国有銀行よりもサービスが良く、そのためより多くの顧客が民間銀行に流れてきたのだという。

10年ほど前は国有銀行の市場シェアは50%を越えていた。だが民間銀行の積極的な貸出と、より良いサービスのため、国有銀行の市場シェアはしだいに小さくなっている。

国有銀行のある上級役員は、貸出成長が民間より低いのは、最近の一連の詐欺事件後に国有銀行が取った新規貸出の消極策にあるという。

国有銀行の役員によると、経営上層部は貸出を望んでいるにもかかわらず、支店長らは貸出に意欲を持っていないという。

さらに国有銀行はバングラデシュ銀行と交わした合意に伴って、貸出成長に上限が設けられているという。

彼は国有銀行の時間のかかる意思決定プロセスも非難した。民間銀行は素早い決定を下して積極的な貸出ができるが、国有銀行にはその自由がないという。

民間銀行が高い貸出成長を見せているさらなる理由は、新規店舗がネットワーク拡大していることだ。

その結果貸出は50から100%伸びると、新興民間銀行のある役員は話した。


The Daily Star Sep 12 2016
http://www.thedailystar.net/business/private-lenders-outperform-others-1284274
翻訳:長谷川
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