世帯収入調査の大転換

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政府は今年の世帯収支調査(HIES)を実施するにあたり、年1回から年4回評価へと大きな転換をする。バングラデシュ統計局(BBS)の幹部が昨日話した。

BSSの調査責任者であるディパンカール ロイ氏によると、さらに管区レベルの評価は県レベルに拡張されるという。

「これは地域レベルで貧困を理解するための大きな転換です」
ダッカ(Dhaka)のLGEDホールで催されたプログラム"都市部の貧困:困難と解決策の協議"でロイ氏は話した。

この2日間のプログラムは独立シンクタンクの"パワー・アンド・パーティシペーション・リサーチセンター(PPRC)"と国営バングラデシュ統計局が、世界銀行(世銀)、国連開発計画(UNDP)の協力を得て共同開催した。包括財務・開発研究所のムスタファ K ムジェリ事務局長が議長を務めた。

ロイ氏によると、今度のHIESでは都市の標本の変動性を効果的に捕捉するため、ダッカ(Dhaka division)、チッタゴン(Chittagong division)、クルナ(Khulna division)、ラジシャヒ(Rajshahi division)の4管区内の都市部は、"都会"と"市自治体"層に細分されるという。

世銀国際貧困対策部のモニカ ヤネズ=パガンス氏はダッカ市内のスラムの事前調査結果に言及し、都市スラムでの貧困の主要原因は金銭面の問題ではなく、金銭面以外の問題であるとした。

「スラム住人たちは仕事の供給源の近くにいようとするため、生活条件との意図的なトレードオフを行っています」
成人の90%はスラム外で生まれ、80%以上の家族は1部屋だけに住んでいるとヤネズ=パガンス氏はいう。

報告によると、貧困世帯の38.52%、貧困でないスラム住人の52%が立ち退きを恐れている。またスラム住人の約90%は水道と電気のアクセスがあるが、適切な衛生へアクセスを持っているスラム貧困者はわずか18%だという。

ヤネズ=パガンス氏はさらに、大きなスラムは小さなスラムよりも貧困率が低いとした。ノースサウス大学のATM ヌルル アミン教授(環境科学・環境マネジメント)によると、都市部の労働力のうち77.4%は非公式部門で雇用されているという。

非公式部門の全労働力のうち、約60%はスラムや不法占拠した住居に住む。非公式部門の典型的な仕事には露店商やリキシャ引き、建設作業員、ゴミ拾い、修理サービス、内職者が含まれる。

マンチェスター大学国際開発研究所長のダビッド フルメ教授は、気候変動や都市部の弱者や貧困者に関して発表した。バングラデシュの都市部の貧困は政治と研究の両方で放置されているという。

The Daily Star Sep 25 2016
http://www.thedailystar.net/business/major-shift-household-income-survey-1289287
翻訳:長谷川
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