渋滞は2千億タカの損失

渋滞は2千億タカの損失
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ダッカ(Dhaka)での交通渋滞は年に約2千億タカ(2570億円)を食いつぶす。専門家は昨日、政府の報告書を引用して話した。

さらに渋滞で毎日約320万時間の業務時間も失われているという。

ジャハンギールナガール大学都市地域計画学科のアクテール マームード教授は、ダッカのLGEDホールで行われたプログラムで、2016年の改訂版戦略輸送計画(RSTP)に言及してコメントした。

"都市部の貧困:困難と解決策の協議"と題された2日間のプログラムは、独立シンクタンクの"パワー・アンド・パーティシペーション・リサーチセンター(PPRC)"と国営のバングラデシュ統計局が、世界銀行、国連開発計画(UNDP)の協力を得て共同開催した。

マームード教授は"都市部の貧困:サービスへのアクセス"と題された2つ目の討論で、大量輸送に関する課題ついて論文を発表した。討論の議長はイーストデルタ大学副総長のセカンダール カーン教授が務めた。

マームード教授は論文でRSTPのデータを用いた。

RSTPによればダッカの住民は毎日約3千万回の移動をしている。そのうち47%はバスを、9%は自動車を、32%はリキシャを使っているとマームード教授はいう。

「ダッカ市の都市交通システムは独特の物で、大部分が道路ベースです」

都市世帯のうち45%は低所得層で、51%が中所得層だ。そしてわずか4%が高所得層だ。低・中所得層の97%は公共輸送を使っているが、高所得層で公共輸送を使うのはわずか3%だとマームード教授はRSTPを引用しながら話す。

歩道は道路に必須であるにもかかわらず、歩道を持つダッカの道路は400キロメートルだけだ。さらに歩道の約40%は屋台や店舗、ゴミ箱や建設資材で占拠されているという。

ダッカの交通状況を改善するため、マームード教授はいくつかの提案をした。自動車交通インフラへあらゆる投資をとどまらせ、バスや大量高速輸送機関への投資を奨励するというものだ。

「特にダッカにおける手頃な輸送システムを開発しようという、強い政治的意思が必要なのです」

世界銀行のドゥシャイアント ラジュ氏は、バングラデシュの都市の衛生面や栄養面の"成果"の違いを理解するための論文を発表した。

都市衛生の成果に関してバングラデシュは、他の多くの国より低い地位にあるとラジュ氏はいう。

地方自治体は公共の施設や民間業者への認可によって公衆衛生サービスや予防、治療を保障する責任があるが、機関の報告によれば自治体による成果は弱いとラジュ氏はいう。

「民間の医師や薬局が衛生サービスの主要な提供源です」

PPRC上級研究員のリアカット アリ チョウドリー氏は、バングラデシュの都市や小さな町におけるサービスの現実性について論文を発表した。

チョウドリー氏によれば、都市部の人口移動量の増加で、都市施設に大きな圧力が生じつつあるという。

チョウドリー氏はPPRCの調査結果を引用し、バングラデシュの特に大都市の世帯では、家賃問題で住居の変更を余儀なくされていると話した。

ダッカの世帯の38.5%は主に家賃上昇を理由に住居を変更した。この数字はチッタゴン(Chittagong)では34.4%、小さな町では17.4%だとチョウドリー氏は付け加えた。

The Daily Star Sep 25 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/tk-20000cr-loss-year-economy-1289203
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #渋滞