米配給に暗雲

米配給に暗雲
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政府は1ヶ月余り前に発足した極貧者向けの米配給制度の不法行為に対し、対策を講じた。関与者の実刑判決や逮捕、代理店の取り消しといった処分が含まれる。

シェイク ハシナ首相は9月7日、全国で"極貧者のための食糧親善プログラム"を開始した。この類の制度は初めてで、収穫の少ない時期、500万世帯が1キログラム当たり10タカ(13円)で米を入手できる。

政府は昨日、米の配布過程で、何らかの違法行為を犯して有罪となった者は誰一人として見逃されないと警告を出した。

「我々は何としてもこのプログラムを維持しようとしています。いかなる政治的身分の人物であろうと、不法行為は一切許されません」
カムルル イスラム食糧大臣は事務所で行われた記者会見で話した。

職員によると、毎年3、4、9、10、11月の5ヶ月間、月30キログラムの米を受け取る世帯に特別カードが発行されるという。

メディアは制度の開始に伴い、受給者リストの捏造や配給用に割り当てられた米の闇市への転売、カード発行時の身びいき、30キログラムに満たない配布について報じた。

カムルル大臣はこれらの不法行為を認めた。
「我々はあらゆる種類の不法行為に気付いています。我々は対策を講じており、何らかの訴えがあった時、更なる対策をとるでしょう」

この制度は極貧者の支援を目的としたもので、米の配給では所属政党に基づく差別は一切許されないとカムルル大臣は話した。

現在まで少なくとも3人が実刑を言い渡され、6人が逮捕された。44の代理店許可は取り消され、9人に罰金が科され、米の配給過程の様々な不法行為に関して11件が提訴された。

カムルル大臣によれば、制度の実施を監視するため、食糧省職員が主導する8つの委員会が設けられ、各県令には不法行為への対策を要請する書面が送られたという。

カムルル大臣は所属政党関係なく選挙で選ばれたあらゆる代表者に対し、この制度を議論の的にすることがないよう呼びかけた。

さらにメディアが不法行為を明るみにしてくれたと感謝を表明し、この制度を成功させるための協力を求めた。

カムルル大臣は米価の急上昇について尋ねられ、1週間以内に価格は下がるだろうと答えた。

The Daily Star Oct 19 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/rice-distribution-govt-gets-tough-anomalies-1300720
翻訳:長谷川 
#バングラデシュ #ニュース #米配給 #不法行為