誰がための橋?

誰がための橋?
ここ5年、バングラデシュ南東部バンボルドン(Bandarban)県タンチ(Thanchi)郡の僻地で、少なくとも10本の橋が事前に考慮されないまま建設された。

ほとんどはテインドゥ、リマクリー、ボリパラといった僻地だが、タンチ郡中心地にもある。

災害対策省はここ5年間、地域道路開発プログラムの下、それぞれ250~300万タカ(353~424万円)をかけ、コンクリート製の橋を架けた。

ほとんどの橋は何の考慮もないまま作られ、村人に全く利益をもたらしていない。プロジェクト実施担当者(PIO)が決めたとき、地方行政はその提案に注意を払わなかった。
タンチ郡チャ シャ チュアイ マルマ副議長は話す。

「遠隔地タンチの橋はそもそも受益者が少ないのです。私たちは地元代表者と協議を重ねた結果、その場所を選んだのです。もし彼らが間違った情報を与えなければ、私たちはそんなことはしなかったでしょう」
PIOのMd アラムギル氏は話す。

リマクリーユニオン内パンドンパラ村のカルバリ(村長)アドゥ モン マルマ氏は以下のように話した。
「私たちは農産物を運べない、子どもたちが学校に通えない、寺院に行くことさえ難しいというひどい苦労に直面しています」

「私たちは長い間、村の近くのスプリング(地元ではジリ)に橋をかけてくれるよう要求していました。しかし行政は私たちの要求に耳を傾けてくれませんでした」

救急患者を地元の健康総合センターに運ぶのもまた一苦労だ。ボロマドク地区の男性が話した。

タンチ郡ではここ5年間で約30の橋が作られた。

バングラデシュ/The Daily Star Nov 29 2016
http://www.thedailystar.net/country/bridges-whom-1322080

翻訳:吉本
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