製造業は回復力を示す

当連結会計年度の前半( 7月~12月)、産業部門のほとんどの生産は成長を維持し、中規模および大規模の製造業は回復力を示した。

バングラデシュ統計局( BBS )が作成したQIPとして知られている工業生産指数は、前年度同期比9.14パーセントの増加しを示した。

産業活動は政情不安や暴力、経済封鎖による資産やサプライチェーンの崩壊によって妨げられてきた。

生産レベルでのこのような混乱やトラブルにもかかわらず、業界団体のほとんどは図に分類されるように成長している。

BBS統計はアパレル、食料品や医薬品などの主要産業で、上半期中に2桁成長すること(図3)を示している。

総指数の34.8パーセントを占めているアパレル産業は14.35パーセントの成長を記録した。アパレル品の輸出も堅調で成長を裏付けている。

輸出振興局( EPB )の1~7月のデータではニット衣類が18.13パーセントの成長を記録し、織物衣服の輸出収入は17.32パーセントを急増を示している。国内最大のアパレル輸出部門は織物とニット衣類を含む。
食品や医薬品産業の生産はそれぞれ10.24パーセントと11パーセントの成長を記録した。

他の主要な生産、非金属鉱物製品、皮革および関連製品、タバコ製品、金属製品は、上記期間中一桁の伸びを緩やかに示している。

主要産業の中の繊維、化学製品の生産高は、2013年度~14年上半期中に、それぞれ1.29パーセント、9.60パーセント減少した。
工業生産高のQIPは一般的に製造業生産の主要な指標として考えられている。

統計局は業界団体を見直し、貢献や活動に応じた重みを再分配することでインデックス構造を修正した。旧基準年1988年~1989年は新基準年2005-06に替えられた。その結果以前は8グループだったのが21グループに増加した。

プラスチック、家具、電気機器、ゴム、紙、木材や他のいくつかの複合生産は、0.5パーセントというわずかな伸びを記録した。これらすべての中位産業は、工業生産の一般的指標に小さく貢献している。

製造業の回復力はさらに当期産業借入金の支出に反映されている。

バングラデシュ銀行の貸付支出統計は、昨年度の同期間に比べ、上半期約6 %の成長を記録したことを示した。

工業クレジットの増加に関わらず、政治闘争期間中の低需要による低税収は、起業家が工場を動かし続けるのに苦労したことを示している。彼らは工場拡張に動かなかったので、新たな資本を注入する必要はほとんどなかった。