教育援助の落ち込み

ユネスコのグローバル教育モニタリング(GEM)報告書によって推定される2013-14年度の最新数字は、バングラデシュへの教育援助の大幅な低下があったことを示している。

2002-2003年で1.48億ドルだったバングラデシュへの教育援助は、2013年に5.28億ドルに達した。その数字が2014年に4.49億ドルへと減少した。

これは大幅下落である。GEM報告書のコミュニケーション・擁護の専門家ケイト・レッドマン氏は、報告書のバングラデシュ分のデータを示しながら報道機関に語った。

2002-2003年で9700万ドルであったバングラデシュの基礎教育への援助が、2013年には3.11億ドルに達した。その数字は2014年に2.07億ドルへと減少し、大幅な下落を示した。ケイト・レッドマン氏は言う。

バングラデシュはインド、パキスタン、アフガニスタンに次いで、この分野で4番目に高い被援助国である。

一方、2002-2003年まで6ドルだったバングラデシュの子ども一人当たりの基礎教育援助は、2013年に19ドルへと増加した。数字は2014年に13ドルへと減少した。これは2014年に子ども一人当たり50ドルを受け取ったアフガニスタンや、25ドルを受け取ったスリランカより低い。ケイト・レッドマン氏は最新のデータを引用する。

教育援助の最新数字は、2013年と2014年にかけて世界的にほぼ6億ドル、4%下落したことを示している。

教育に割り当てられる援助総額のシェアも9.5%から8.2%に下落した。これは援助者の優先順位リストで、その部門の必要性が薄れたことを示している。

まだ援助者からの財政支援に頼っている多くの国々にとって、援助におけるこのような低下は教育の進歩を不可能にしないまでも、非常に困難にするであろう。2015年の援助の流れを見ると楽観の余地をあまりない。GEM報告書の責任者であるアーロン ベナボット氏(Aaron Benavot)は言う。

2013年と2014年にかけて4つの援助国であるフランス、日本、オランダ、スペインは、基礎教育への援助を40%以上減少させた。イギリスも基礎教育への援助を21%減少させ、もはや最大の二国間援助国ではなくなった。

The Daily Star April 26 2016
http://www.thedailystar.net/city/foreign-aid-education-marks-sharp-fall-1214632