2万3千人の乳幼児救える


国連児童基金(ユニセフ)役員は、女性が20歳前で出産をしなくなればバングラデシュ国内で毎年2万3千人もの子供を助けられるとの見解を発表し、バングラデシュにおける児童婚の多さに懸念を表した。

政府の統計によれば、バングラデシュ女性の半数は18歳以前に結婚するという。

「早期の妊娠は合併症の発症率や、子どもの死亡率を高めます」
昨日開催された性と生殖に関する健康と権利の3日間の協議会開会式において、バングラデシュユニセフのリアンネ クッペンス健康部長は述べた。

クッペンスによれば20歳未満の女性から生まれた子どもが5歳までに死亡する割合は1000人中66人だが、20歳から29歳の女性の場合、同死亡率は43人まで減少するという。また新生児や幼児の死亡率も20歳未満での出産では高くなるという。

「児童婚を防ぐことで、妊産婦死亡率も大幅に引き下げられます」と家族計画総局のワヒド・ホサイン局長。

公式統計では、バングラデシュにおける妊産婦死亡率は10万件の出産あたり170件となっている。

児童婚の防止により、より長期にわたる教育、出産率の低減、女性が仕事をする機会の増加が見込める。ワヒド局長は僻村在住の青少年に性と生殖に関する健康と権利の教育を行うことの重要性を強調したが、同時に教育者の人手不足にも言及した。

国内人口の3分の2は労働者であり、そのうち大多数が若者であると国連人口基金(UNFPA)バングラデシュ代表のアルゼンチナ・メタヴェル氏はいう。

メタヴェル氏はシレットやチッタゴンといった特定の地区において妊産婦や子どもの死亡率が他よりも非常に高い事に注目し、安全な出産行うために熟練した助産婦の育成・募集の必要性を強調した。

The Daily Star May 04 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/23000-infants-can-be-saved-each-year-1218340