国内のIT技術を銀行に

バングラデシュの金融機関はおおむね外国IT企業のサービスを使う習慣があるため、国内産業の成長可能性を損ねているとの指摘が昨日の講演会であった。

2日間のセミナー"ビズテック企業間取引会議"の初日に行われた講演で発表者たちは、国内で開発されたIT製品を金融機関が受け入れ、支援を行わなければ、国内産業の繁栄が実現できないと話した。

ICT局とバングラデシュソフトウェア・情報協会が共同で開催したセミナーは、ダッカのパンパシフィック・ショナルガオホテルで開かれた。

ランカバングラセキュリティ社のムイヌル イスラム(Muinul Islam) 技術部長は、国内の1500近くのIT企業は銀行にサービス提供できるほどの技術をもっているが、実際に提供しているのはこのうち199社だけだという。

外国IT企業のサービスは高コストではあるが、国内金融機関は"ブランド性"に惹かれているのだとイスラム氏は考える。

外国からのソフトウェア購入にコストをかけるため、主要部分以外の自動化にかける予算がほとんど残されていない。さらにほとんどの金融機関は国産のソフトウェアを購入する場合、標準的な入札手続きに従わないとイスラム氏は付け加えた。

ダッカ商業産業理事会のホサイン カレド会長によると、バングラデシュの金融機関には国内のIT企業に対する信用の問題もあるという。
「私はこの件に関して苦い経験をしています。他の方々にも同様の経験があることだと思います」
カレド氏はこのように話し、IT系起業家は最初にこの問題に対処する必要があると付け加えた。

国内IT企業は外国企業と共同で事業に当たることで、銀行や金融機関からの信頼を勝ち取るべきだ。バングラデシュ商業産業理事会連盟アブドゥル マトラブ アーマド(Abdul Matlub Ahmad) 理事はいう。さらに保険業界全体で一律のソフトウェアを採用させるようなやり方を批判した。
「保険会社は各自で選択したソフトウェアを利用すべきです。ただし報告用システムは同一のものを使用したほうがいい」


The Daily Star May 22 2016
http://www.thedailystar.net/business/banks-should-use-services-local-it-firms-1227865