武道で自己防衛(前)

武道で自己防衛(前)
時の流れによる変化とはなんと大きなものか。電子機器の話ではない。目新しい屋外活動のことだ。クルナ管区クシュティア(Kushtia)県では武道練習会が始まり、多くの親が娘たちが良い方向へ変化するのを目撃している。

「娘が武道を習い、それがここまで彼女の役に立つなどとはとは考えもつきませんでした」
ミルプール(Mirpur)郡パハルプール(Paharpur)村のカビル ウディンさんはいう。娘のケヤさんはパハルプール・ラキプール高校の8年生だ。

「今では彼女の変化に気づいています。『危ない場面に直面したとき、対処する準備ができているのか』と何度娘から尋ねられたことでしょう」
カビルさんは続ける。

ケヤさんは学校に通うため毎日2キロ歩くが、武道の練習で自信がついた。これはケヤさんの話だけではない。20校の少女たちが武道の練習に参加し、家や学校、路上での安全意識を向上させている。安全は自分自身の手に大きくかかっているのだ。

僻村の生徒を含む10~15歳の生徒400人は、困難な場面で役立つ基本的な武術をを学んでいる。このプログラムは安全学校の一環として、バングラデシュ ナリ プロガティ サンガによって運営され、今年3年目だ。安全学校は国連の信託基金から支援を受ける地域安全運動で、女性への暴力根絶を目指す。

「柔術の動きをいくらか学びました」
ケヤさんは誇らしげに言う。この武術は封建時代の日本で、武器を持った侍たちと闘うために編み出されたものだ。

「悪い状況に陥った時に何をすればよいかを知っているため、気持ちが楽になります。たとえそれが精神的につらい状況だったとしてもです」
ケヤさんの学校からは、20人の少女が武道の授業に参加している。


The Daily Star June 15 2016
http://www.thedailystar.net/country/thanks-martial-arts-girls-can-take-care-themselves-1239874