エコクーラー(後)

エコクーラー(後)
グレイダッカのアシス ポール創作監督によって設計されたこのクーラーは電力を必要としない。

ポール氏がアイデアを出した後、グレイダッカはダッカ市内のスラムで試験を行い、8月にはニルファマリ(Nilphamari)県とラジバリ(Rajbari)県でさらに試験を重ねた。

ノーベル賞受賞者のムハマド ユヌス教授が設立したグラミントラストと、米国の大手技術会社であるインテルが共同で立ち上げたグラミンインテル・ソーシャルビジネスの有志は、国内北部の地方住民に、使用済みプラスチックボトルを使ったエコクーラーの作り方を教えて回ったという。

グレイダッカによると、エコクーラーはニルファマリ(Nilphamari)、ラジバリ、マニクガンジ(Manikganj)、ラッシャヒ(Rajshahi)、ロングプール(Rangpur)の一部の村で導入されているという。

2月にはこのエコクーラーを2万5千世帯以上に取り付けた。

設計図はインターネットにアップされており、無料ダウンロードが可能だ。

この発明は何百万という国民が、気温が40℃にも達する夏の暑さをしのぐ助けとなるだろう。しかも費用はほぼ0で、二酸化炭素の排出がない。

グレイダッカのマナミ スンジア ホサイン上級役員はデイリースターに対し、この装置は非常に簡単なため、いつでも誰でも作ることができると話してくれた。

「これは最も安上がりな解決策の一つです。多くの人々がクーラーを買う余裕のない発展途上国において、大きな可能性を提供します」

既にフランスや日本、中国の多数会社から反応を得ているとホサイン氏はいう。

The Daily Star June 23 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/cannes-gold-lion-grey-1244155