女性起業で最下位

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この30年間、この方面でたくさんの試みがなされたにもかかわらず、マスターカードの第1回女性起業指数調査でバングラデシュは、アジア太平洋地域16ヶ国中最下位となった。

バングラデシュの総合得点は100点満点中27点で、インドの33.3点やスリランカの32.7点に後れを取っている。

この指数は労働力や政府への参加割合、ビジネス指向といった社会における女性の地位向上、教育や家計への影響力、犯罪からの保護といった女性を後押しする条件を評価する。

アジア太平洋地域の16ヶ国を対象としたこの調査は、今日開催される国際起業デーに先立って行われた。報告ではアジア太平洋地域の先進経済圏は新興の市場と比較し、高度な知識を得る機会や主流財務サービスへのアクセスといった、女性起業家が繁栄するためのより良い条件を提供しているとされる。

この指数は、より促進的な条件の国では向上の野望を掻き立てられた「機会起業家」が多く育まれ、条件が良くない国では生きるために必要に駆られて起業する「必要起業家」がより多く生み出されることを示している。

ニュージーランド(1位)やオーストラリア(2位)、シンガポール(5位)、台湾(6位)といった先進市場では、女性の起業は非常に促進的な条件によって大きく後押しされている。

タイ(3位)やフィリピン(4位)のような新興市場では、女性の起業家としての発展は高い水準での女性の進歩や、ビジネスにおけるリーダーシップ、政治家の代理といった起業要素に、より強く影響を受けている。

「我々は社会の経済発展で女性が果たす重要性に気付く段階にたどり着きました」
マスターカード・アジアパシフィックの通信担当上席副社長ゲオルゲッテ タン氏は話す。

女性のより大きな経済参加が経済発展への道筋に重要な変化をもたらしうる新興市場では、より多くの改善が唱えられてきた。

「ですが社会や経済、慣習に深く根差している伝統的で時代遅れの男女別の役割を根絶し、実経済への参加を実現するにはまだ長い道のりがあります」

起業家を支援し、熱意を与えるような条件への改善を目的とした試みをさらに行うようタン氏は呼びかけた。この指数は、女性起業家が国内の様々な支援的条件を通して与えられた機会を活用する能力を測る。

この指数は女性の発展や起業についての要素と、支援条件の2つの部門の合計だ。

女性の発展や起業要素の水準は、女性の財力や起業指向の強さだけではなく、労働参加者や政治リーダー、企業リーダーとしての女性に対する偏見の度合いも反映している。

支援条件は女性の基本的・発展的知識へのアクセス、基本的財務サービスへのアクセス、安全レベルに対する女性の認識、女性の家計への影響力の文化的な認知を計測する。

これらは10個の指標に由来し、最低点の0から最高点の100の間で得点を付けられる。

女性の起業家としての前進を支援する条件の弱いマレーシアやインド、スリランカ、バングラデシュといった市場では、総合得点は最も低かった。バングラデシュは支援条件に11.8点、女性の発展と起業要素には15.3点を付けられた。

部門の得点10~20点、総合指数20~30点は許容可能な得点に分類される。

女性起業指数の報告によると、女性の発展と起業要素の水準はその市場における支援的条件と常に正の相関があるわけではないという。

この事は、台湾や香港、韓国、日本といった、支援条件は良いが女性の発展や起業要素が著しく弱い国においては特に顕著だ。


The Daily Star Aug 21 2016
http://www.thedailystar.net/business/bangladesh-ranks-lowest-womens-entrepreneurship-1273162
翻訳:長谷川

#バングラデシュ #ニュース #女性 #起業