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マイメンシン(Mymensingh)県ゴウリプール(Gouripur)郡のおよそ2千戸の農家は今年、農薬の代わりに環境に優しいフェロモントラップを使うことで利益を上げている。
「今年は40デシマル(0.4エーカー)の土地に、主にカクロル(トゲウリ)を植えました。地元の農業事務所の提案に従って5デシマルごとに3分の2のフェロモントラップを設置しました。これまで虫にやられてはいません」
ゴウリプール郡ゴビンダナガール(Gobindanagar)村の農家ファズルル ホクさん(45)はいう。
村内の300ほどの農家ではホクさんと同様フェロモントラップを使っている。
「数ヶ月前、農業事務所が企画した現地報告会でフェロモントラップの使い方を学びました。そのとき事務所はトラップを無料で配りました」
農家のルフル アミンさん(54)はいう。
「農薬代が減り、私たちが作った作物の値段が昨年よりもいいので幸せです」
野菜農家のジョホール ウディンさん(55)はいう。ウディンさんは20デシマル(0.2エーカー)の畑を害虫から守るため、わずか500タカ(642円)しかかけていない。
ゴウリプール郡の農業官副補佐でゴビンダナガール村など13村を担当するAGM グラム ムスタファ氏によると、今や農家は環境に優しく、農薬よりもずっと安いフェロモントラップの利用に興味を持っているという。
3ヶ月間のシーズンの場合、フェロモントラップの設置には60~70タカ(77~90円)がかかるとムスタファ氏は言う。
「地元農業事務所では今年、農業復旧計画の下、150個のフェロモントラップを無料配布しました。多くの農家はトラップの購入に興味を持っており、我々はマイメンシン農業普及局(DAE)に需要の増加を知らせました」
ムスタファ氏は話す。
“国家農業技術計画2012-2015”の下、郡内の数百人の農家は農業技術や薬品、バイオ肥料の適切な使用、害虫駆除について研修を受けた。ゴウリプール郡農業官のムド サディクル ラーマン氏はいう。
この計画の下、郡内の農業を支援するため、農家を含めた“共通の利益グループ”を100グループ形成したとラーマン氏。
「フェロモントラップは県の農業事務所で入手できます。初期段階の供給は郡レベルで入手できないかもしれませんが、すでに郡農業事務所には需要に応じてフェロモントラップの供給を増やすよう要請しました」
マイメンシンDAEのムド アルタブル ラーマン副局長は話した。
The Daily Star Aug 21 2016
http://www.thedailystar.net/country/less-cost-more-profit-1273102
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #農業
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