シュンドルボンの被害は明確

シュンドルボンの被害は明確
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環境活動家のスルタナ カマル氏は昨日、シュンドルボン(Sundarbans)に被害を与える可能性のあるランパル発電所に反対を表明し、建設計画を撤回するよう政府に要求した。

発電所を歓迎している人々は「自分自身の利益に駆られている」。スルタナ氏はダッカ(Dhaka)の法律・国際問題研究所で行われた記者会見でこのように話した。

「誰が誰の利益に基づいて話しているか、我々には分かっています」
スルタナ氏は話す。スルタナ氏はセーブ・ザ・シュンドルボン国家委員会の議長も務める。

スルタナ氏によると、政府は委員会が科学に基づいた発言をしていないと主張したという。
「最初から我々は科学的データと調査結果を提示しています。政府関係者との情報共有も行いました」

暫定政府の前顧問は、シュンドルボンの近くに発電所を建てても直ちにはマングローブ林への影響は出ないと予測した。
「しかし、我々は次の世代にも責任があるのです」

セーブ・ザ・シュンドルボンは、"10の質問と回答"で世界の専門家たちが作成した、科学的な説明と明確化について人々に伝えるために記者会見を開いた。質問は在外バングラデシュ人のエネルギー専門家アルシャド マンソール氏が提起し、バングラデシュ-インド友愛電力会社(BIFPCL)が回答した。

アルシャド氏は全国紙の記事で質問を投げかけた。その後アルシャド氏はBIFPCLの回答には満足していると話した。

バングラデシュ・ポリベシュ・アンドロン(BAPA)合同事務局長のシャリフ ジャミル氏は、この10の質問に対する世界の専門家たちの反応を説明した。

「専門家やコンサルタントはランパル発電所に好意的な発言をするように雇われたのを知っています。ですから我々はこれらの質問や回答を外国の専門家へ持っていきました」
シャリフ氏は話す。

「外国の専門家による解説では、BIFPCLによる回答の殆どが間違っているか、曖昧であるか、真実の一部分しか伝えていないか、あるいは発電所の環境インパクト評価とは無関係であることが分かります」

アヌ ムハマド教授は、発電所がシュンドルボンにどのように被害を与えるかの科学的説明を行おうとしたと話した。しかし政府はその説明に耳を傾けなかったとアヌ教授は訴える。

政府は長きにわたり、ダッカ周辺の河川を産業汚染から守れずにいる。ブリガンガー川を始めとするこれらの河川はひどく汚染された。だから発電所が建設されれば、政府はシュンドルボンを守れないことが明白だとアヌ教授は主張する。

アヌ教授は、発電所が国内全域に悪影響を及ぼすのではないかという恐れを表明した。

同じく暫定政府の前顧問ラシェダ K チョウドリー氏は、発電所についてのいくつかの疑問と悪影響に関する科学的データを提示したが、BIFPCLからは一切反応がなかったと話した。

ラシェダ氏によると在外技師たちが10の質問に関する記事を書いた際、BIFPCLはこれに返答しており、技師たちは返答内容に満足したという。

「何もかもが演出であるように思えます」
ラシェダ氏は話した。

The Daily Star Sep 07 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/damage-sundarbans-obvious-1281916
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #発電所 #環境