希望の睡蓮

希望の睡蓮
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モンスーン月、空は曇っている。だが睡蓮の白さはハカルキ(Hakaluki)ハオール(Haor:湿地帯)の流動的な景色を明るくしてくれる。そしてハオールの広域で生育するその白い花は、気持ちを明るくする以上のことをしてくれる。多くの人にとって、睡蓮は生き残りを意味している。

「家族5人は、朝から夜まで睡蓮を集めています」
シレット(Sylhet)県フェンチュガンジ(Fenchuganj)郡チャンドプール村のアブドゥル ラッザクさんはいう。
「後で妻、息子、そして娘が、集めた睡蓮をきれいにし、束に分けて販売する準備をします」

ラッザクさんの隣人で農家のアユブ アリさんも、そのありふれた食材の販売に携わっている。
「結束したスイレンを午後遅くから、ダッカ(Dhaka) – シレット高速道路の側で販売しています」

アユブさんによると、10本ほどのスイレン1束を最高40タカ(約52円)で販売し、少なくとも1日300(約389円)~500タカ(約649円)の稼ぎを得ているという。

睡蓮はクラウラ(Kulaura)、ジュリ(Juri)、モウルビバザール(Moulvibazar)県バルレカ(Barlekha)郡、シレット県フェンチュガンジ郡、オスマニナゴル(Osmaninagor)郡全域で、経済的にぎりぎりな数千世帯の重要な生命線だ。この収入源は、ハオール地域の労働者や農家が他の仕事を見つけるのが難しい雨季の間、特に歓迎される。

仕事が少ない季節を通して支払い能力を維持する手段として睡蓮収穫に頼るのは、もっぱらそのような季節的失業者だ。

幸いに需要不足はない。栄養価の高い食物として知られている睡蓮は、村の町ではすりつぶされ、揚げられ、いろいろな伝統料理に加えられる。

シレットのハオール地域の多くの貧しい農民はこの季節、睡蓮の収穫と販売で生計を立てている。畜産局管区副局長のアチントヤ(Achintya)クマル・サハ博士が話した。

The Daily Star September 7 2016
http://www.thedailystar.net/country/water-lilies-mean-solvency-many-haor-people-monsoon-1281922

翻訳:アラトモ
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