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ジャラカティ(Jhalakathi)県ラジャプール(Rajapur)郡ガルア(Galua)村の農家ユスフ ファラジーさんのアマン米の苗床が今年の洪水で台無しになった後、彼は水が引くのをただ待ってはいなかったし、地元農政局の支援を求めもしなかった。それどころかユスフさんは画期的な解決方法を見出した。彼の住む3階建ての建物の屋上に新しい苗床を作ったのだ。
「必要なのは厚さ1インチの土の層だけです。洪水被害を受けやすい地域の人たちも、こういった屋上苗床を容易に設けることができます」
ユスフさんは話す。
地元の農政局は感銘を受けた。
「建物の屋上で野菜や果物を育てるのは一般的ですが、稲の種を植えるというのは間違いなく稲作における新時代の幕開けです」
ラジャプール農業普及局(DAE)職員のティロク ゴシュ氏は話す。
ゴシュ氏はこの革新により、モンスーン季に洪水の危険がある地域の農家の心配が解消されると考える。
「これは、全ての農家に新たな希望をもたらすアイデアです」
屋上苗床は洪水や他の自然災害から守られ、より大きな収穫を確約する。
「屋上では以前、1年を通して果物や野菜を育てていました。そのおかげで、洪水で苗床が壊滅し、地面が長期間の水没に見舞われた際、屋上に稲の種を植えるというアイデアを思い付きました」
ユスフさんは説明する。
「屋上の100平方メートルをアマン米の種を植えるために割り当て、その結果以前農地で作っていたものより良い稲ができました」
屋上に植えた種は、その後1エーカーの田に蒔かれる。
「このアイデアがこれほど上手く行くとは、始めは想像できませんでした」
「毎日いろいろな所の農家が屋上苗床を見に来るので、もっと嬉しくなります」
ラジャプール郡農政職員のムド リアジ バハドゥル氏は稲作におけるこの新しいアプローチが、稲農地が水没した時にアマン農家たちに恩恵を与えてくれると認める。
「彼の成功は、この地域の稲作に大きく貢献するでしょう」
リアジ氏はさらに、洪水の季節には政府の建物の屋上を追加の苗床用の場所として提供できると提案した。
「このような時期、農家が作物の運命について心配するストレスを大きく減らしてくれるやり方です」
The Daily Star Sep 12 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/rooftop-paddy-seedbeds-offer-new-hope-1284322
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #苗床
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