ユネスコ、EIA見直し求める

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国連教育科学機関(UNESCO)はシュンドルボン(Sundarbans)に被害が生じる可能性を懸念し、政府に対し、ラムパル発電所計画を進行する前に環境影響評価(EIA)を見直すよう要請した。

さらに発電所に関する物理的な作業を進める前に、改訂したEIA報告書を国際自然保護連合(IUCN)のアドバイスノートと共に提出するよう求めた。

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情報筋によると、UNESCOからの3人の使節団が訪問後、先月政府に報告書が送られ、シュンドルボン近くの火力発電所やパシュール川の浚渫に関する環境影響の可能性評価を求めたという。

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政府は10月11日までに回答しなければならない。

ナスルル ハミド電力・エネルギー・鉱物資源担当国務大臣はデイリースターの取材に対し、エネルギー省と環境・森林省が回答を準備していると話した。

「来週までに我々の回答を準備できると思います」

だが大臣は、UNESCOの報告は大部分が発電所に反対している人々の意見に基づいたものであると主張した。

政府はUNESCOの要請に従い、ラムパルプロジェクトのEIAを新たに実施するかとの問いに対してナスルル大臣は、政府はまだその問題について決定していないと話した。

UNESCOはこれまで"際立った普遍的価値"を持つ最大のマングローブ林であるシュンドルボンに関し、過去2年間で3度懸念を表明している。

バングラデシューインド友愛電力会社(BIFPCL)がインド輸出入銀行との貸し付けの合意に調印し、ランパル発電所の物理的な作業が間もなく始まろうという時、UNESCOのこの報告書は送られた。

報告書には火力発電所の建設によって世界遺産シュンドルボンとその生態系の多様性が危険なまでに影響を受けると書かれており、シュンドルボンに被害が生じる可能性を懸念している。

アンワール ホサイン マンジュ環境・森林大臣は先日行ったデイリースターのインタビューで、UNESCOは懸念を表明したが、発電所が具体的にどのような被害を引き起こすかは言えなかったと話した。

UNESCOや他の何らかの機関が被害について具体的に言えれば、政府は発電所計画を進めなかっただろう。

「省間委員会で、UNESCOへの回答における政府の立ち位置を決定します」
アンワール大臣は話す。

UNESCOの世界遺産委員会は、来月開催予定の第40回会議でこの問題を議論する。

UNESCOは2015年にドイツのボンで開催された第39回の年次会議で政府に対し、シュンドルボン近郊の発電所やその他の開発による間接的・累積的な影響を査定するため、包括的な"戦略的環境影響評価(SEA)"を実施するよう要請した。UNESCOのウェブサイトによる。
UNESCOはシュンドルボンの"際立った普遍的価値(OUV)"に対する影響可能性の具体的な評価を含めるよう言及した。

これらの遺産だけがOUVを備えており、生態系の多様性を守るうえで最も重要で意義深い生息環境を包含しているとUNESCOはいう。

UNESCOは以前の報告書で懸念を表明し、バングラデシュに対し、SEAの判明事項を考慮して発電所計画に対して取る緩和措置について、さらなる詳細を提供するよう要請していた。

2014年にシュンドルボンで発生した原油流出以後、UNESCOは政府にシュンドルボンの生態系多様性への長期的な影響を監視するよう追及してきた。

さらに政府に対し、シュンドルボンで同様の事故を防ぐための対策を取るよう訴えた。

環境・森林省の大臣や事務次官は外国にいたため、この問題に対してコメントを出せなかった。

一方同省のヌルル カリム次官補は政府は報告書を受け取ったと話したものの、自身が"この問題に関わっていない"として、コメントを拒否した。

バングラデシュ環境法律家協会のサイエダ リズワナ会長は、UNESCOがラムパル発電所に関して懸念を表明したことは以前にあったと話す。

国際自然保護連合(IUCN)バングラデシュのイシュティアク ウディン アーメド代表は取材に対し、アドバイスノートを求めての連絡は誰からもないと話した。

The Daily Star Sep 21 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/unesco-calls-revised-eia-1287115
翻訳:長谷川
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