ランパル発電所中止要請書簡

ランパル発電所中止要請書簡
1525字

"石油、ガス、鉱物資源、電力、港を守る委員会"はインドのナレンドラ モディ首相に、世界最大のマングローブ林シュンドルボン近くで計画しているランパル電力プロジェクトを中止することを促す"公開書簡"を送った。

"公開書簡"は10月18日のジャティア記者クラブからのデモ行進後、ダッカでインド高官に渡される。

1320メガワット石炭火力発電所への反対活動を行う委員会の理事メンバーのアヌ モハンマド教授は昨日、ダッカのムクティバダンの会見で演説した。

シュンドルボンから約14キロの場所でバングラデシュとインドによって共同で進められているこの計画は様々な批判を集め、国内外の人々に反対されている。

最近、国際連合教育科学文化機関(Unesco)は政府に、発電所をシュンドルボンに悪影響を及ぼさない"より適切な場所"へ移転するよう促した。

国連本部は懸念を表明し、もし火力発電所がランパルに建設されれば、世界遺産や生物多様性が脅威にさらされるだろうと述べた。

また政府に対し、発電所に着手する前、環境影響評価(EIA)の見直しを行うよう要求した。

委員会は7月28日、バングラデシュのシェイク ハシナ首相に向けて"公開書簡"をに送ったが、前向きな返事は受け取っていないとアヌ教授は話す。

「インドはこの計画のメインパートナーです。そのため、我々はインド政府に訴えることが必要だと感じています」
インド首相へ書簡を送る理由を説明した。

もしバングラデシュ地域のシュンドルボンがダメージを受ければ、インドにも悪影響を及ぼすと教授は補足した。

さらに教授は、インド国営のエネルギー複合企業体の火力発電公社(NTPC)、エクシムバンク、建設会社のBHEL、石炭会社のコーラルインディアがこの計画で基本的な役割を果たしており、彼らはシュンドルボンを犠牲にして利益を得るだろうと話した。

NTPCは汚染を引き起こし、約束を破ったため、抗議を受け、提案のいくつかは環境省とインドグリーン審判所によって否決されたという。

スリランカは先月、NTPCと合意した沿岸地域の石炭火力発電所の建設中止を発表した。

ランパル計画はNTPCとバングラデシュ電源開発公社の合弁事業だ。

科学情報と理論に弱い立場の政府はシュンドルボンを壊し、特定の海外や地元住人の利益のために動いていると教授は話す。

政府は自転車の行進などのデモを回避するため、警察、行政、バングラデシュ学生連盟を、国内の複数エリアで出動させていると教授。

9月30日、学生連盟の活動家は、発電所に反対する自転車デモ行進を組織した団体と衝突した。警官が抗議する人々を散らすため、高圧放水砲を発射する場面も見られた。

パブナ県のループール原子力発電所(RNPP)計画についてアヌ教授は、政府は莫大な借金を抱えることになるこの計画と共に、国家を瀕死の状態へと追いやっていると話した。

メディア報道によると、政府は提案書や放射性廃棄物の取扱いに対する具体的な検討をすることなく、ロシアとヌーク発電所を建設することに合意した。
「危険なプロジェクトです。我々は反対するべきだし、すでに代替案は提案しています」

委員会の招集者シェイク ムハマド シャヒドゥラ氏は、国有のガス資源をバングラデシュ石油探鉱発掘会社ではなく、外国企業に渡すための隠された意図があると話した。

アヌ教授は11月24~26日に開催予定のダッカデモ行進に先駆け、10月13日に県代表と集会を開催し、他のプログラムを予定していると話した。

The Daily Star Oct 07 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/rampal-plant-campaigners-write-indian-pm-1295314
翻訳:米澤 
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