日曜日、ガイバンダ(Gaibandha)県ゴビンダガンジ(Gobindaganj)郡の大部分が土着だった村から立ち退かされた世帯は、自分たちの先祖代々の土地を取り戻すため、ここ数年間地方行政に申し入れを行っていた。
この世帯が最初に家を失い、その場所を退去させられたのは1962年だ。ロングプール砂糖工場で使用するサトウキビを栽培するため、パキスタン政府が土地を収用したのだ。昨年ガイバンダ県副県令(収入担当)が調査を行った。
報告書によれば、パキスタン産業開発公社による1842.3エーカーの収用を許可する覚書には、サトウキビ以外の物が栽培された場合、土地は政府によって回収され、以前の状態に戻されるという記載があったという。
だがこの一帯は工場側から土地を借りた有力者によって稲や小麦、トウモロコシ、タバコ、ジャガイモ、マスタードが栽培されていたことが判明した。
日曜日、家を無くした世帯は、昨年3月にこの問題を持ち出して行政の注意を引いた。そして調査の結果、小作人たちは土地の権利を主張する資格があると結論付けられた。
「7月の始め以降、世帯の子孫2500人ほどがこの場所の一部に掘っ立て小屋を建てて暮らし始めました」
村人シャージャハン アリ プラダーンさんはデイリースターに話した。
人権派弁護士のジョティールモイ バルア氏は水曜日現地を訪問し、その後の記者会見で、この状況で人々の立ち退きはあらゆる法的手続きを無視し違法であると話した。
「彼らはこの場所に4ヶ月以上暮らしており、今彼らを立ち退かせるには県令か、裁判所の指示が必要です」
バルア弁護士はいう。
「日曜日、地元の一部有力者や警察により、600軒の家に火を放ち、2500人を立ち退かせるという計画的襲撃が行われました」
バルア氏はこの事件について公平な司法調査を要求した。
「警察や地方行政、地方政府代表者がこの事件に関与しています」
「これらの世帯の女性や子どもを含む多くは屋外で暮らしており、深刻な食料不足に陥っています」
日曜日の立ち退きの一部は見物客が録画しており、ソーシャルメディア上で急激に拡散した。映像内では私服を着た数名が警察官立ち会いの中、家に火をつけていた。
これらの世帯は立ち退き後、ゴビンダガンジ郡サプマラ(Sapmara)ユニオンサヘブガンジ(Sahebganj)村、ジョイプールハット(Joypurhat)村、マダールプール(Madarpur)村に避難した。
バングラデシュ/The Daily Star Nov 11 2016
http://www.thedailystar.net/city/lost-their-homes-twice-1312888
翻訳:長谷川
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