女性への暴力7489件

BRACの報告によると、2016年、合わせて7489人の女性と少女が複数の形態の暴力を受けたという。

昨年起こった女性に対する暴力のうち、被害者の20%が子どもであったことは憂慮すべき状況であると、UNB(ユナイテッドニュース・バングラデシュ)は報じた。

報告書によれば、2016年は1日平均1.7人の18歳以下の子供がレイプの被害に遭ったという。

BRACの"コミュニティ・エンパワーメント・プログラム(CEP)"は14日に討論会を催し、主な判明事項を共有した。

"女性への暴力を防ぐ私たちの役目"と題された討論会は、"コミュニティ開発、総合開発とジェンダー、公正と多様性プログラム"責任者のアンナ・ミンジ氏が主催した。

女性児童問題省のマームダ・シャルミーン・ベヌ副次官が主賓として招かれた。

バングラデシュ下痢症研究所(ICDDRB)のルチラ・タバッスム・ナベド研究主幹、バングラデシュ女性会議のアイシャ・カノム議長、ダッカ警視庁女性支援・捜査課所属で難民支援センター所長のファリダ・ヤスミン氏、71テレビジョンの編集長で代表取締役のモザメル・ホク・バブ氏が討論会に参加した。

平均で毎日20人の女性や少女が暴力の被害者になっていると報告書には記す。

報告が多かった暴力の種類は順に、物理的暴力(67%)、性的暴力(19%)、精神的・心理的暴力(14%)。報告された中で最も件数が多かったのは物理的な苦痛(4344件)で、レイプ及び集団レイプ(874件)、自殺(835件)、殺人(481件)、レイプ未遂(310件)と続く。

暴力の82%は家庭内で起こり、18%は公共の場で起っている。

地域別ではジョソール(Jessore)が351件で最も多く、シャトキラ(Satkhira)が288件、ノルシンディ(Narsingdi)が280件、ポトゥアカリ(Patuakhali)が252件、マイメンシン(Mymensingh)が248件、フェニ(Feni)が220件、ロングプール(Rangpur)が219件と続く。最も少なかったのはマダリプール(Madaripur)の34件だった。

CEPはバングラデシュ国内55県で女性への暴力事件を特定し、報告をまとめた。調査は"ポッリ・ショマジ"と呼ばれる区レベルの女性主導団体1万2350件のネットワークを通じて実施された。

被害者本人やその家族、近隣住民、ポッリ・ショマジのメンバーがBRACの本部に報告を送り、データベースを整備した。

マームダ・シャルミーン・ベヌ副次官によれば、政府は全てのユニオンに"10代クラブ"を設置するため動いているという。

Prothom Alo Mar 15 2017
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/142247/7-489-incidents-of-violence-against-women-in-2016

翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #女性 #暴力