多数の小規模工場が閉鎖

多数の小規模工場が閉鎖
【Financial Express】不十分な銀行融資、不足する電力供給、技術基盤の低さなどにより、近年多数の既製服アクセサリーの製造工場が閉鎖した。

バングラデシュ衣料アクセサリー・包装メーカー輸出業者組合(BGAPMEA)の記録によれば、2012年から2016年の5年間で579カ所の工場が閉鎖したという。

「これらの大半は小規模工場で、残りは中規模工場です」
BGAPMEAのアブドゥル・カデル・カーン会長は話した。

アクセサリー工場閉鎖の原因としてカーン氏は、最新機械を導入しなかったこと、少ない生産品目、パートナーとの複雑な関係、コンプライアンス問題に対応できなかったことなどを挙げた。

一方、この5年間で432カ所のアクセサリー製造工場が新たに参入し、既製服業界のアクセサリー需要を賄うには十分だという。これらの工場の多くは最新技術を備えた大規模工場だ。

既製服アクセサリー部門は外貨の蓄えに一役買い、国内衣料メーカーが納期を守る助けにもなっているとカーン氏はいう。

大企業は1桁金利の銀行融資にアクセスできるため、金利が12%となる中小企業に勝るとカーン氏。

小企業は返済率が大企業よりもいいが、銀行からの融資を簡単には取りつけられない。また、銀行は原料輸入については支援を行わないため、多くの工場では必要な機械の導入後に生産を始めることすらできていないという。

BGAPMEAモハンマド・モアッゼム・ホサイン・モティ副会長によると、主な原因として多くの工場では十分なガス供給を得られないことがあるという。その多くは1ー2種類の商品しか生産していなかったため競争についていけず、閉鎖を余儀なくされたとモアッゼム氏。この部門は前会計年度(2016-17年度)、国内衣料メーカーへの"みなし"輸出によって67億ドル(7480億円)を売り上げた。2015-16年度は61.2億ドル(6830億円)、2010-11年度の売上は27.5億ドル(3070億円)だった。

BGAPMEAによれば、最近まで1587カ所の工場が協会に登録し、既製服アクセサリー部門に3200億タカ(4430億円)が投資され、40万人以上の雇用を生み出したという。

関係者によれば、国内ではファスナーやボタン、ラベル、フック、ハンガー、ゴムバンド、糸、バックボード、蝶型ピンバッジ、クリップ、襟芯、襟骨、カートンなど、30~35品目のアクセサリーが生産されているという。

現在、アクセサリー需要の90-95%ほどを満たし、輸入への依存を大きく減らす助けとなっている。さらに医薬品や皮革、冷凍魚介、農業系の産業でパッケージ用製品を中心に需要を満たす。

政策対話センター(CPD)のコンドケル・ゴラム・モアッゼム研究主任は取材に対し、既製服アクセサリー部門はある種の統合が発生し、良い方向へ動いていると話した。

既製服産業の成長に伴ってアクセサリー需要が生じるため、工場の閉鎖は懸念事項になるかもしれない。だが、最新技術と高い生産力を備えた工場が新たに設けられつつあるとモアッゼム氏はいう。

直接輸出は各工場が世界標準を維持し、外国バイヤーとのつながりを持っていることを示す。従業員が移転されられていないかどうかの雇用問題に目を向けることをモアッゼム氏は提案した。

また、部門の長期的持続のため、社会的コンプライアンスと労働コンプライアンスの両方に力を入れることを提案した。欧米の小売店プラットフォームの"アコード"が、安全活動をこの部門まで拡大する可能性があるためだ。

直接輸出の増加にも貢献するだろうと、モアッゼム氏は補足した。

Bangladesh News/Financial Express Sep 25 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/trade/small-factories-fighting-losing-battle-with-large-ones-1506314290
翻訳:長谷川
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