【Prothom Alo】バングラデシュ銀行(中央銀行)は30日、各銀行に対し現在は85％を上回る預貸率(ADR)を6月30日までに最大83.50％まで引き下げる指示を出した。UNB報道。
ただし、これは一般の銀行にのみ適用される。イスラム系銀行や一般銀行のイスラム系支店は現在の90％以上から最大89％に引き下げることとなる。これは預金準備率(IDR)と呼ばれる。
中央銀行のオフサイト監督局(DOS)はこの件に関する回状を出し、全ての銀行に順守を指示した。
回状によれば、次回の指示までは一般銀行は83.50％(80.50％プラス銀行理事会決定による3％)のADRを維持する必要があり、シャリーア(イスラム法)に基づくイスラム銀行は89％(88％プラス理事会決定による1％)のIDRを保つ必要がある。
中央銀行のファズレ・カビル総裁は29日、一部の銀行による強引な貸出を抑制するための措置を取るという金融政策発表を行いADR引き下げを示唆しており、回状の発行はその翌日のことだった。
多くの経済学者は、ADRの制限を越えて強引な貸出を行っている一部の銀行に対する統制にさほど積極的でない中央銀行の政策について非常に批判的だった。
一般銀行の一部はADRが85％を超え、一部のイスラム銀行は90％を超えていたと報じられている。
ADRは、銀行が預金額の一定の割合を越えるお金を貸し出すことを禁じる制限だ。だが一部の銀行は中央銀行が定めた制限を順守しておらず、不良債権の発生に繋がっている。
結果として、多くの銀行が継続的な貸出能力を失いつつあると中央銀行の関係者は話す。
回状によれば、預金者に対する金利を保護することで貸し出しの品質を保証できるよう、銀行は預金額の成長と貸出額の成長の比率を保ち、銀行業務を強固なものとする必要があるという。
中央銀行は先日、各銀行の幹部役員とADRの状況について議論を行った。
中央銀行は各銀行に対し、投資の品質を保証するため、新しい制限に対する準備を行うよう促した。
Bangladesh News/Prothom Alo Jan 30 2018
http://en.prothomalo.com/economy/news/170343/Bangladesh-Bank-clips-ADR-limit
翻訳：長谷川
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