8月25日から6カ月

8月25日から6カ月
【Financial Express】ビニールシートで作られた家に住み、食べ物の多くは援助機関からの支給で、仕事はなく、少しのことが大変だ。

悪夢は終わらない。

だが、迫害開始から丸6カ月、ミャンマーからバングラデシュへ逃れたロヒンギャムスリムたちはある種の慰めを感じている。

「誰も私たちを殺しにやって来ない。それは確かです」
昨年、住んでいた村を破壊され、妻と3人の子どもを連れてバングラデシュへ逃れたモハメッド・アマヌラーさんは話す。
「ここで平和な時を過ごしています」
彼らは今、湾岸都市コックスバザール(Cox's Bazar)の外側、クトゥパロング難民キャンプに暮らす。

8月25日、ロヒンギャ武装勢力がミャンマーの複数の治安部隊を襲撃し、少なくとも14人を殺害した。その後、数時間以内にミャンマー軍や仏教徒集団による報復攻撃が始まり、数千人殺害や女性や女児へのレイプ、村や家への放火が行われた。

国境なき医師団は、当初一カ月で少なくとも5歳以下の子ども730人を含む6700人のロヒンギャが殺害されたと推定する。生き残った人はバングラデシュへ逃れた。

6カ月後、ロヒンギャが家へ帰る兆候はほとんどない。

ミャンマーとバングラデシュは“安全、安心、尊厳を持って”ロヒンギャを徐々に帰還させる合意に調印したが、そのプロセスは不透明で危険性が残ると、AP通信は報じる。

新しい衛星画像は村や集落レベルが空っぽで、ロヒンギャが以前暮らしていた証拠が消えていることを示した。8月以降、70万人がミャンマーから逃れ、脱出は現在も続く。そしてまだ、避難民が控えている。

「帰還合意が成ったのなら嬉しいことです。だけどそれは簡単なことですか? ミャンマーは私たちに市民権をあたえる必要があります。あそこは私たちの故郷なのです。市民権がなければ、彼らは再び苦痛を与えるでしょう。また私たちを殺すでしょう」

アマヌラーさんは国連平和維持部隊の保護があれば帰るという。
「彼らが私たちの面倒を見なければなりません。そうでなければ帰れません」

仏教徒が大多数のミャンマーではロヒンギャを正式な民族集団と認めず、彼らは激しい差別や迫害に直面している。

キャンプ内の子どもたちは特に困難な時間を過ごしている。国連は避難世帯のうち5600世帯で子どもが世帯主だと推定する。

キャンプ内で子どもの暮らしを調査したところ、トイレ近くでの女児への嫌がらせや、薪拾い中の象や蛇の襲撃を懸念していることがわかった。

「ロヒンギャの子どもたちはキャンプ内でさらなる不安や暴力にさらされるため、苦しんできたトラウマ経験を克服することは期待できません」
セーブ・ザ・チルドレンバングラデシュの責任者マーク・ピアス氏は声明を出した。

調査はセーブ・ザ・チルドレンとワールド・ビジョン、プラン・インターナショナルが共同で行った。

「子どもたちの大きなメッセージは、彼らが恐怖を感じているということです。これは子どもたちが生きる道ではありません」と、ピアス氏。

状況は悪化する可能性がある。4月になればモンスーン期の雨がビニールと竹でできた家を強く打つだろう。

Bangladesh News/Financial Express Feb 25 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/world/rohingyas-see-no-respite-in-sight-even-after-six-months-1519565883
翻訳:吉本
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