受賞者達がスーチー氏に警告

受賞者達がスーチー氏に警告
【Prothom Alo】26日、ノーベル平和賞受賞者3人が同じ受賞者であるミャンマーのアウンサンスーチー氏に対し、少数派ロヒンギャを“大虐殺”の危険にさらしていると警告した。

タワックル・カルマン氏(11年受賞:イエメン)、シーリーン・エバーディー氏(03年受賞:イラン)、マイレッド・マグワイア氏(76年受賞:英国)の3人は100万人近くが避難するロヒンギャキャンプを訪問し、ミャンマー指導者に“目を覚ます”よう懇願した。

「ビルマ政府と軍がロヒンギャに行っていることは明らかに、明白に、確実に大虐殺です」
マグワイア氏はミャンマーの別名を使って話した。

「私たちはビルマ政府のこの大量虐殺政策を拒否します。彼らはICC(国際刑事裁判所)に連れて行かれ、ジェノサイドを行っている者は責任を負うでしょう」

ラカイン州のロヒンギャムスリムに対して行っているミャンマーの組織的暴力を、国連は大量虐殺や民族浄化と呼んだが、戦争犯罪を行う軍へのあからさまな非難はして来なかった。

かつて人権問題の世界的象徴だったスーチー氏はロヒンギャ危機の扱いを巡り、国際社会の評判が落ちていることを目の当たりにしている。

批評家たちは、自宅軟禁中の1991年に授与されたノーベル賞を取り消すよう呼びかけた。

スーチー氏と同じ3人の女性平和賞受賞者は25、26日にコックスバザールの過密な避難キャンプを訪問し、ロヒンギャからレイプや殺人などの話を直接聞き取り、軍の圧力を受けるスーチー氏へ個人的に訴えた。

イエメンの人権活動家カルマン氏は、介入しなければICCに拘束される可能性があると、スーチー氏に警告した。

「沈黙を続けるなら、(迫害を続ける)彼らの仲間になってしまうでしょう」
ロヒンギャ難民に会った後、カルマン氏は涙をこらえながら話した。

「私たちの姉妹アウンサンスーチーに目を覚ましてほしい。そうでなければ彼女はこの犯罪の加害者の1人だと言われるでしょう」

迫害について否定し、ラカイン州紛争地域への国連捜査官の立入りを禁止するミャンマーは、西側諸国との関係を悪化させている。

昨年8月に始まったミャンマー軍の迫害を受け、70万人近くのロヒンギャが安全を求めてコックスバザール(Cox’s Bazar)へやってきた。そのため、バングラデシュでは人道的緊急事態がおきている。

批評家たちは世界的な非難が広がったため、スーチー氏が強迫観念に囚われていると非難した。

ミャンマーはロヒンギャを違法な“ベンガル”移民だとしているが、75万人の難民を帰還させる合意をバングラデシュと結んだ。

国連は自発的でなければならないと警告し、人権団体はミャンマーに行けば強制収容所へ入れられる可能性があると警告する。そのため、帰還プロセスは遅れている。

Bangladesh News/Prothom Alo Feb 26 2018
http://en.prothomalo.com/bangladesh/news/171695/3-Nobel-laureates-warns-Suu-Kyi-of-prosecution-for
翻訳:吉本
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