【Financial Express】世界中で新生児死亡率に警報が鳴る中、バングラデシュは新生児死亡率を大幅に削減した。
25日、米国メディア組織ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)はユニセフの最新報告を引用し、バングラデシュの成果について発表した。
ユニセフによると、1990年に1000人当たり64.2%だった新生児死亡率は、現在、20.1%と大幅に減っているという。
これは50人に1人という割合だ。最も死亡率の高い近隣国のパキスタンは22人に1人の割合だ。
1990年、24万1千人の新生児が生後一カ月で死亡した。2016年は6万2千人に減った。
ユニセフはまだ満足できない死亡率だと述べたが、バングラデシュはさらに新生児死亡率を減らす努力をしていると報告した。また、問題解決のため、相当な進歩を遂げた数少ない国の1つだと、この成果を評価する。
ボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブ医療大学新生児学科のアブドゥル・マンナン学科長は、新生児死亡率が大幅に削減できた背景には、昔は医療施設ではなく家庭で出産していたという理由が挙げられるという。
「1990年当時、出産の約90%は家庭で行われました。基本的に何の研修も受けていない身内(母親)だけが補助していました」
近所の人でさえ、しばしばそれを避けていたとマンナン氏。
「そこには女性が男性医師に身をさらしてはならないという教えがありました」
現在、家庭での出産はわずか50%になったという。
ユニセフ母性・新生児健康上級顧問のナビラ・ザカ氏は、医療従事者は出産を軽くしたり、新生児の意識を回復させるためのスキルが不足していたと話す。
「しかし、政府はこの問題を解決するため、2010年から多面的な取り組みを開始しました」
バングラデシュはドナー国や国際機関の協力を得て、感染管理や蘇生のような対策を医療センター職員に研修させた。また、出産用施設を多く増やし、家族にそれらを使うよう説得した。
だが、既存施設は深夜0時から朝7時まで開かないという問題があった。
「夜間に出産がある場合、施設ではそれに対処するスタッフがいないのです」
ザカ氏はいう。
「ユニセフはこの問題に取り組むための資金を増やそうと、政府と協力してきました」
バングラデシュでは仮死状態で生まれて死亡する新生児数は減ったが、早産による死亡が死因の1位を占めるとザカ氏。早産が多い主な理由は児童婚と早期婚が続いていることだという。
ザカ氏はバングラデシュ政府が児童婚に反対するキャンペーンを行ったり、新生児集中治療室を開設しようとしていることについても言及した。
Bangladesh News/Financial Express Feb 26 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/national/bangladesh-significantly-reduces-newborn-mortality-rate-1519653161
翻訳:吉本
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