国境から軍を引くよう求める

国境から軍を引くよう求める
【Prothom Alo】キャンプ付近に軍が配置され、数千人のロヒンギャの不安をかき立てているとして、1日、バングラデシュはミャンマー軍と重兵器を即座に引くことを要求した。

外務省はミャンマー大使を召喚し、国内に70万人近くいるロヒンギャの緊張が高まっていると、軍の配置への懸念を伝えた。

バングラデシュの外務次官代行は在ダッカミャンマー大使に、軍の配置はバングラデシュ国内の混乱を招き、国境での緊張を高めさせると抗議した。

「ミャンマー軍や兵器を即時引くよう、次官代行は大使に伝えた」
外務省は話した。

両国国境地帯の6千人のロヒンギャが住む場所にミャンマー軍は結集していると、バングラデシュ側はいう。

彼らは最初にミャンマーへ帰る人たちで、数週間前に無人地帯に避難所を設置していた。

最近、ミャンマー軍はキャンプから数メートルの場所にある有刺鉄線でできた国境フェンス付近のパトロールを強化し、拡声器を使って立ち退くよう迫っていた。

その後、数百人のロヒンギャがキャンプを離れ、コックスバザール県の避難所へ向かった。

バングラデシュ国境警備隊や無人地帯に住むロヒンギャたちは、ミャンマー兵100人ほどが大型軍用車に乗って、難民キャンプ近くまでやってきたと話す。

「彼らは少なくとも梯子を14基を持ってきて、フェンスを乗り越えたりしながら私たちを脅かします」
ロヒンギャのリーダー、モハンマド・アリフさんはAFPに話した。

ミャンマー国境警備隊も国境近くの人員を10倍増やし、機関銃を設置し、塹壕を掘っていると、バングラデシュ国境警備隊の1人は話した。

バングラデシュ国境警備隊は緊張状態を緩和させようとミャンマー側に会談を求めたが、担当者は“席を外している”“忙しい”と取り合ってくれないという。

バングラデシュとミャンマーはおよそ75万人のロヒンギャを故郷に帰すという協定を結んだにも関わらず、軍の配置が行われた。帰還は準備不足と避難民の抵抗で遅れている。

ミャンマーはロヒンギャをバングラデシュからの違法移民だとみなし、長らく市民権と基本的人権を否定している。

軍の配置が同意した帰還プロセスを困難なものにする可能性があると、バングラデシュの外務次官は懸念を表明した。

ミャンマーは国境キャンプにロヒンギャ武装勢力が隠れているという”馬鹿げた主張”をしていると、ロヒンギャリーダーの1人、ディル・モハマドさんは話した。

Bangladesh News/Prothom Alo 20180301
http://en.prothomalo.com/bangladesh/news/171866/Myanmar-asked-to-pull-back-troops-from-border
翻訳:松本
#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ #難民