48回目の独立記念日

48回目の独立記念日
【Financial Express】バングラデシュは多くの社会経済指標で著しい成功を収める成長国家として、48回目の独立記念日を迎えた。

世界に進出したいという人々の切望は遠い夢ではない。自然災害や政治的混乱、定期的にやって来る世界的な不確実性への懸命な努力や闘いは功を奏した。

貧困と飢餓を抱える世界の最貧国の一つとして知られたバングラデシュは今、飢餓との戦いではインドやパキスタンを圧倒した。

バングラデシュはIFPRIの最新世界飢餓指数で2008年の32.4から27.1へと改善し、インドやパキスタンより上位にいる。35.1だったパキスタンは32.4へ、36だったインドは28.5となった。(より低い数字が飢餓状態の改善を示す)

1971年12月16日、バングラデシュは9カ月に渡る血まみれの戦争の後、独立国家となった。

正当な独立国家となるには多くの犠牲があった。 9カ月の戦争中、パキスタン占領軍は国内協力者とともに300万人を殺害し、20万人の女性へ残虐行為を行った。

バングラデシュは今、ジェンダー平等国として前方に位置する。世界経済フォーラム(WEF)が発表した『世界ジェンダーギャップ指数2017』では144カ国の中で47位だ。インドとパキスタンはそれぞれ108位と143位となっている。
人間開発全体における成果もまたバングラデシュを勇気づける。UNDPの人間開発指数2016年では188カ国中139位に位置するが、パキスタンは147位にとどまる。

9カ月の戦争でほとんどすべての物理的インフラは破壊され、国の再建に利用できる資源はほとんどなくなった。

現在、巨大なパドマ川にかかる多目的橋を建設中だ。これはバングラデシュ史上、最も困難なインフラプロジェクトだ。世界銀行は腐敗を主張し、プロジェクトから撤退した。だが、政府は国内資金でプロジェクトを継続することを決めた。

世界的な衣料品産業において、メイド・イン・バングラデシュはとても現実的だ。世界市場では中国やEUに次ぐ世界3位の衣料品輸出国となった。インドは5位だ。

また、バングラデシュは環境に優しい衣料品生産のパイオニアでもある。

国際通貨基金(IMF)の見通しによると、現在バングラデシュは名目GDPで世界43位だが、今年42位となると予測されている。パキスタンは45位となるという。そして2022年、バングラデシュとパキスタンは世界40位と第44位の経済大国になると予測されている。

経済評論家によると、バングラデシュの1人当たりGDPは1538ドルで、1470ドルのパキスタンを上回っているという。

だが、PPP(購買力平価)GDPの面では、パキスタンは依然としてバングラデシュを上回っている。

バングラデシュは現在、世界インクルーシブ開発指数2018(WEF)に含まれる79カ国のうち第36位に位置し、52位のパキスタン、60位のインドより開放された国家となっている。

また、スポーツへの情熱を反映し、クリケット国でもある。

ブランド力も徐々に上昇している。ロンドンにあるブランド・ファイナンスの調査、国家ブランド2017によれば、バングラデシュの価値は2080億ドルだ。パキスタンは1280億ドルだという。

2015年、バングラデシュは世界銀行が設定したパラメータに従い、低所得国からの低中所得国になった。

また、今年3月、2024年までに先進国になるという目標の途次にあるバングラデシュは3つの基準を満たし、後発開発途上国の地位から正式に卒業した。

間違いなく、前途にはまだ多くの課題が横たわる。その中でも大きくなる社会経済格差は、途方もない不安を抱えながら成長してきたバングラデシュの最大の課題である。

Bangladesh News/Financial Express Mar 26 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/national/47-years-on-bangladesh-emerges-as-thriving-nation-1522038771
翻訳:吉本
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