ADB貸付、20億ドル超える

【The Daily Star】アジア開発銀行のバングラデシュへの貸付は、今年20億ドル(2220億円)を超える可能性が高い。

ADBはこれまで16億ドル(1776億円)以上を承認したが、そのうち15.35億ドル(1704億円)はソブリン融資(政府が借入主体)、6千万ドル(66.6億円)は非ソブリン融資、870万ドル(9億7千万円)は技術援助となっている。

「これから年末までおそらく6億ドル(666億円)以上のプロジェクトが承認されるでしょう」
ADBのマンモハン・パーカッシュ国内責任者は述べた。

1月以降、様々なプロジェクトに9.88億ドル(1097億円)以上が承認された。そのうち5.86億ドル(650億円)が10日に支払われ、その金額は昨年同期より46%多いという。

パーカッシュ氏はダッカのシェルーe-バングラナゴールの経済関係局(ERD)で開かれた調印式で述べた。

今回結ばれた電力ラインを2本引くプロジェクトは、3.5億ドル(388億円)の融資と750万ドル(8.3億円)の助成金からなる。

ERDのカジ・ショヒクル・アザム局長とパーカッシュ氏が両組織を代表して契約に署名した。

ADBによると、このプロジェクトはエネルギー効率の高い新たなハイテク導線に資金提供するため、日本のジョイント・クレジット・メカニズム基金から、別に700万ドル(7.8億円)の助成金を得ることになっているという。

その他、韓国のe-アジア・ナレッジ・パートナーシップ基金から50万ドル(5549万円)が支払われ、男女平等の包括的成長を目指す社会を作るために使われる。

「バングラデシュの電力部門は近年急速に成長しましたが、やはり急速に成長する経済に伴った電力需要の増加に対応するにはより多くの投資が必要です」とパーカッシュ氏。

ADBの援助は、発電や送電、配電システムをより効率的で信頼性が高く、環境に優しいものにすることで、現在の目覚ましい成長と発展のペースを支えることを目指している。

「このプロジェクトはバングラデシュ南部や西部地方に住む貧困層や社会的に恵まれない人々の雇用機会を創出し、ビジネス機会を促進するでしょう」

アザム氏によると、バングラデシュでの開発作業のため、外国資金に危機はなかったという。だが、実施遅れによるコスト増大を削減するため、プロジェクトの迅速化の必要性を強調した。南西送配電網拡張プロジェクトは、ADBの研究に基づき、南部や西部の送電システムの欠陥を解決するものだ。

これには最近承認されたクルナ(Khulna)県のルプシャ800MWコンバインドサイクル発電所も含まれる。

このプロジェクトは変電所や変圧器、関連する延長線や接続器に沿って、ボリシャル(Barisal)ーファリドプール(Faridpur)間126キロメートル区間を230キロボルト(kV)送電線で、ボグラ(Bogra)ーロハンプール(Rohanpur)間104kmを400kVの送電線で結ぶ予定だ。

送電線にはエネルギー損失が少なく、より多くの動力伝達を可能にするため、新タイプの高温導線を導入する。この新しい導線は従来のものに比べて二酸化炭素排出を削減するため、気候変動緩和にも貢献する。

Bangladesh News/The Daily Star Sep 11 2018
https://www.thedailystar.net/business/news/adb-lending-cross-2b-year-1632268
翻訳:吉本
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