温暖化、75%の国民に影響

温暖化、75%の国民に影響
【Financial Express】気温上昇と気候変動による不規則な降雨により、バングラデシュ人の4分の3以上の生活水準が低下する危険性がある。また、南アジアの人口のほぼ半分が脅威にさらされる。最新の世界銀行(WB)報告書は指摘した。

『南アジアのホットスポット:気温と降水量の日常生活への影響』は26日に発表された。

過去60年間、地域の平均気温は上昇し続け、農業、健康、生産性に影響を与えている。バングラデシュは温暖化により国内総生産(GDP)の6.7%の費用を負担し、2050年までに国民の4分の3以上の生活水準を低下させる可能性があるという。

2015年のパリ気候変動協定で推奨された線に沿って予防措置が取られたとしても、2050年までのバングラデシュの年間平均気温は1.0から1.5℃上昇すると予測している。

措置が取られなければ、平均気温は1.0から2.5℃上昇するという。

「世界、とりわけバングラデシュにとって、気候変動は貧困を解消するための脅威となります」
WBのハートウィグ・サーファー南アジア副局長は話す。

「今後数10年、気温上昇は沿岸部だけでなく、内陸部に深刻な影響を及ぼします。気候変動に対処するため、国は農業以外の雇用創出や政府機関の能力向上に注力する必要があります。世界銀行はバングラデシュが気候変動に対してより的確に対処できるよう支援することを約束します」

2050年までに、チッタゴン管区が最も気候変動の影響を受けやすい。最も悪影響を受けるホットスポット上位10県のうち7県がチッタゴン管区にあるという。

コックスバザール(Cox's Bazar)やバンボルドン(Bandarban)の上位2県は、生活水準が18%低下する可能性がある。それにチッタゴン(Chittagong)、ランガマティ(Rangamati)、ノアカリ(Noakhali)が続く。

「これらの気候変動は一人当たりの消費レベルを低下させ、世界で最も貧しい地域の1つである南アジアの貧困と不平等をさらに深刻化させる可能性があります」
WB南アジア地域リードエコノミストで報告書の著者ムスクマラ・マニ氏は話す。

「ホットスポットを特定することで、政策支援が必要な人や場所が見つけやすくなり、政策立案者を助けることになるでしょう」

Bangladesh News/Financial Express Sep 26 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/national/temp-rising-to-affect-living-standards-of-134m-bangladeshis-says-world-bank-1537945369
翻訳:吉本
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