【The Daily Star】最近行われた調査によると、バングラデシュはインターネット利用状況とその意識において、アジアではまだまだ遅れているという結果が出た。
アジア太平洋ベースのシンクタンクLIRNEasiaが昨年4月から今年6月まで実施した『アフター・アクセス』調査によると、バングラデシュの15-65歳の国民のうち、インターネットとは何であるか知っている割合はわずか33％だった。
利用者は国民のわずか13％で、調査したアジア諸国の中で最も少ない。
だが、バングラデシュ電気通信規制委員会(BTRC)は8月下旬、国内には9050万人のインターネット接続があり、普及率は50％を越えると発表した。
この調査は携帯電話やインターネット、ソーシャルメディア、その他のプラットフォームの使用に関するさまざまなトピックについて、全国40県の100区・村の2000の世帯や個人からインタビュー調査したものだ。
ほとんどの国では都市部と農村部のインターネット使用格差は大きい。都市部と比べた農村部の使用率はインドで48％、バングラデシュでは38％となっている。
バングラデシュでは男女差も大きく、（女性は男性の）62％という著しい格差があった。
「バングラデシュはインターネットだけでなく、携帯電話の使用や携帯電話アクセスでも最も男女差がある国です」
LIRNEasiaのヘラニ・ガルパヤ最高経営責任者（CEO）は、パン・パシフィック・ショナルガオンホテルで開かれたイベントで報告した。
バングラデシュのインターネットユーザーの30％は、調査対象のアジア諸国で最も高いデータコストが、使用を制限する一番の理由だとした。
インターネットの理由を控える理由としてデータコストを挙げたのは、インドとパキスタンでは18％、ネパールでは29％、カンボジアでは5％だった。
携帯電話の使用率は進んでいる。実際、調査対象のアジア諸国の中で、バングラデシュの使用率が最も高かった。
バングラデシュの15-64歳の74％は携帯電話を所有している。以下、ネパールの72％、カンボジアの68％、インドとミャンア―の61％、パキスタンの57％と続く。
男女格差はインドで最も高く、女性の携帯電話所有率は男性より46％低い。バングラデシュは34％でパキスタンの37％より低い。だが、19％のネパール、28％のミャンマー、20％のカンボジアより高い比率となっている。
バングラデシュの人口の約60％はインターネット対応の携帯電話を所有し、ほぼネパールと同じだ。45％のインド、47％のパキスタン、58％のカンボジアより高い比率となっている。
一方、バングラデシュのモバイル金融サービス(MFS)利用者は、調査対象国全ての中で最も多い。携帯電話所有者の27％が利用している。
調査によると、バングラデシュとネパールでは、商品やサービスを売買するウェブサイトやモバイルアプリへの認識はさほど高くなかった。商品やサービス売買のための様々な種類のプラットフォームを認識しているのは、バングラデシュのインターネットユーザーの4分の1以下だ。
「全体の数を見ると、使っているのはごくわずかでした」
プラットフォームを使わない主な理由は、それらを使いこなす能力が不足していることが調査で判明した。
調査は通信分野における重要な問題が強調されると同時に、携帯電話やインターネット、ソーシャルメディア、プラットフォーム使用における格差についての深い洞察を提供していると、LIRNEasiaの上級政策担当者アブ・サイード・カーン氏はいう。
「この調査はデジタルバングラデシュの成長の可能性を示しています。将来の政策や規制、業界の決定に役立てるため、このデータを使う必要があります」
このイベントに参加した携帯電話会社Robiのモウタブ・ウディン・アーメド最高経営責任者兼社長は、携帯電話会社は規制当局側からの大きな課題に直面しているという。それにより最適成長を成し遂げられないでいるという。
バングラデシュは国民1人当りの収入が最も低い国の1つだが、最も課税の高い国だとアーメド氏。
「ライセンス制度は時代に逆行しています。政策に一貫性はなく、投資家がもっと投資することを妨げています」
グラミンフォンのマイケル・パトリック・フォーリー最高経営責任者（CEO）によると、業界は潜在的に数十億ドルの投資を行ってきたが、規制上の問題が業界を後退させていると話した。
Bangladesh News/The Daily Star Oct 3 2018
https://www.thedailystar.net/business/news/bangladesh-lags-behind-peers-internet-usage-1641781
翻訳：吉本
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