【The Daily Star】6日、世界銀行(WB)はバングラデシュの3つのプロジェクトに対し、5.15億ドル(572億円)の支援を承認した。一部はロヒンギャ流入の影響を受けたコックス・バザール(Cox's Bazar)県の地域コミュニティ支援に使われる。
世界銀行(WB)は声明で、迫害を受けてミャンマーへ脱出したロヒンギャを抱えるコックス・バザール県の貧困緩和や新たな生計機会創造の支援になると述べた。
3つのプロジェクトは沿岸・海洋漁業、森林管理、地方道の改善だ。
「プロジェクトは地方に住む人、とりわけ貧困に弱い人を救うことに役立つでしょう」
WBバングラデシュ・ブータン・ネパール担当のキミオア・ファン理事は話した。
声明によれば、1.75億ドル(194.2億円)の『持続可能な森林と生計プロジェクト』は、地域コミュニティを巻き込んだ共同管理アプローチを通じて、森林保護に役立つという。
「このプロジェクトは新しい活動を通じ、沿岸や丘陵、中央県の4万世帯の収入を増やすことを支援するものです」
世界銀行の天然資源管理専門家でプロジェクトリーダーのマドハビ・ピライ氏は話した。
これには約100万人のロヒンギャが避難しているコックス・バザール県が含まれる。プロジェクトは持続可能な方法で燃料木材利用可能性を改善し、県内一部地域に影響を及ぼす人間とゾウの紛争を減らし、所得創出活動を生み出し、地域コミュニティを支援する。
2.4億ドル(266.4億円)の持続可能な沿岸・海洋漁業プロジェクトは、漁業管理の改善や養殖の拡大、海洋資源のバイオセキュリティと生産性強化を発展させるものだ。
沿岸10県は漁業コミュニティと協力して共同管理団体を設立し、補完的および代替的な生計が立つようにする。また、型にはまらない生計支援、スキル開発、栄養啓発を通じて女性労働者を支援する。
「漁業はバングラデシュの食料安全保障にとって不可欠であり、1800万人以上の従事者がいます。プロジェクトは漁業管理システムやインフラ、その他バリューチェーンの投資改善に役立ちます。これにより、魚の生産性と有用性が向上します」
WBの上級環境専門家でプロジェクトリーダーのミレン・ドユルゲルボ氏は話した。
プロジェクトは地理情報システムのプラットフォームにリンクされる現在の漁業者IDカードシステムの拡大にも役立つ。また、船舶登録や漁業者免許の改善にも使われる。
第2次地方交通改善プロジェクトへの1億ドル(111億円)の追加融資は、昨年の豪雨や洪水で損傷した26県の道路修復に使われる。現在行われているプロジェクトは5000km以上の地方道の改善や補修を行い、数百万人の市場や病院、学校へのアクセスを助けた。融資は道路計画や技術設計、実施、修復を考慮して行った。
WBはロヒンギャ難民への助成金として、バングラデシュとの間で既に7500万ドル(83.24億円)の融資契約を結んだ。これは6月に発表された4.8億ドル(533億円)の融資の一部である。
Bangladesh News/The Daily Star Oct 7 2018
https://www.thedailystar.net/city/news/wb-approves-515-million-3-projects-1643563
翻訳:吉本
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