メイド・イン・バングラデシュ

メイド・イン・バングラデシュ
【The Daily Star】ヨーロッパの衣料品小売業者の70%近くが、タグに『メイド・イン・バングラデシュ』と表示することを控えている。これは衣料品メーカーの適性を損なう行為だ。

バングラデシュは世界第2位の衣料品供給国で市場シェアは6.5%を占める。

だが、業界の職場環境と労働賃金の低さに起因する国のマイナスイメージが、メイド・イン・バングラデシュを避ける風潮になっていると、業界関係者は指摘する。

さらに、欧州連合(EU)では衣料品の原産国を表示することは必須ではない。バングラデシュ衣料品製造・輸出業者協会のファルク・ハサン副会長は話す。

だが、同じ小売業者は他国の原産表示は行っている。バングラデシュ産だけ、透明性を欠いている。

一方、タグにメイド・イン・バングラデシュがなくとも、別の国の商品として再ブランド化される可能性をハサン氏は否定した。

買い手とメーカー両方に、厳しい追跡システムが導入されているからだ。

米国では関税法1930の下、原産国や輸出国のラベルを付けることが義務付けられているため、すべての小売業者はタグでメイド・イン・バングラデシュを表示している。

「私たちは欧州のバイヤーや欧州政府に、メイド・イン・バングラデシュを義務付ることを求めて来ませんでした」
だが、製造業者はブランドイメージを高める戦略を取ってきたとハサン氏は補足する。

例えば、現在バングラデシュは『アコードとアライアンス』による工場の点検と修復を行ったことで、衣料品部門が世界で最も安全であると自信を持って宣言することができるという。

さらに、世界で最も多くの環境に優しい工場(グリーン・ファクトリー)を持っているとホサン氏。現在、バングラデシュでは73のグリーンファクトリーが稼働し、300以上が米国グリーンビル評議会の認定を待っているという。

バングラデシュ製品の品質は最新機械の設置や高品質のデザイン、ファッション教育により、長年にわたって改善されてきた。

「しかし、まだ欧米の顧客の間で、明確にブランド化されているとは言い難いのです」

ハサン氏によれば、バングラデシュの主要衣料品ブランドのほとんどは価格競争力が持ち味になっているという。

「(ブランドイメージをよくするため)複数のバイヤーの勧告に従って労働者賃金を引き上げました」

バングラデシュ衣料品買付協会のKI・ホサイン氏も同じ意見を持つ。

「私たちはバングラデシュのイメージを良くし、間違った印象を取り除くため、効果的な広報活動が必要です」

さらに、衣料品製造業者はタグに「メイド・イン・バングラデシュ」を表示することを主張する必要があるという。
「彼らはもっと早くそれをする必要があった」と、ホサイン氏は補足した。

Bangladesh News/The Daily Star Oct 19 2018
https://www.thedailystar.net/business/news/most-european-buyers-skip-made-bangladesh-label-1648999
翻訳:吉本
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