選挙に欧州議会の監視団なし

選挙に欧州議会の監視団なし
【The Daily Star】12月30日に行われるバングラデシュの国政選挙に監視団は派遣しない。欧州議会が発表した。

「欧州議会はこの選挙プロセスを監視せず、後に発表される結果についてもコメントしない。従って、欧州連合(EU)の選挙監視団は存在しない」
28日、ブリュッセルで声明を出した。

EUの在ダッカ外務責任者は、決定は『(人的)資源の抑制』のためだとした。

「選挙プロセスについて、欧州議会の個々のメンバー(MEP)は誰も監視やコメントをする立場にはない」
欧州議会の民主主義支援・選挙調整グループの共同議長は声明で述べた。

「したがって、この選挙について欧州議会のメンバーが行ったいかなる発言も、欧州議会または欧州連合の見解を代表するものではない」

声明はMEPのデビッド・マクアリスター氏とリンダ・マキャベン氏が出した。バングラデシュのEU代表団も28日、同様の声明を発表した。

欧州議会は2018年11月15日の決議で選挙での立場を決めた。12月30日の国政選挙は「国民が真の政治的選択ができるよう、平和的で透明、かつ参加型」であることを期待するとした。

また、選挙期間中のどんな暴力も控えるよう政治勢力に要請した。

先月、EUはバングラデシュ選挙管理委員会に対し、本格的な選挙監視団は派遣せず、2人の『選挙専門官』だけを送ると通知した。

その通知に従い、27日、選挙専門官のデビッド・ノエル・ワード氏とエイリニーマリア・ガウナリ氏がダッカに到着した。2人は来年1月15日まで滞在する。

欧州議会はなぜ全政党が参加する国政選挙に監視団を送らないのかという問いに対し、EUのレンスジェ・ティーリンク在バングラデシュ大使は、EUが本格的な監視団を派遣するときだけ、欧州議会は監視人を派遣すると答えた。

「今回、EUは選挙監視団を送りません。そのため欧州議会も監視団を送らないのです。 パートナー国からはEU選挙監視団の派遣要求が高まっています。人的資源の抑制という文脈で見れば、EUはどこに派遣するかについて難しい選択をする必要があります」

バングラデシュの国政選挙が暴力と無秩序によって延期された2006年、300議席の半数以上が無選挙で確定した2014年、EUは選挙監視団を送ることを中止した。


【EU大使、選挙管理員会と会合】

「我々は自由で公正な良い選挙になることを期待しています」
EUのレンスジェ・ティーリンク在バングラデシュ大使は28日、ニルボチョン・ボボンで開かれた選挙管理委員会との会合後、記者団に答えた。

ティーリンク氏は選挙専門官2人と共に参加した。デビッド・ノエル・ワード氏とエイリニーマリア・ガウナリ氏の2人の選挙専門官は国政選挙前後の状況を見守るため、27日にダッカに到着した。

「我々は選挙管理委員長や委員たちと良好な会合を持ちました」
ティーリンク氏は記者団に話した。

選挙管理委員会のヘラル・ウディン・アーメド委員長はそれとは別の記者会見で、専門官チームは全体の雰囲気に対して満足していたと話した。

Bangladesh News/The Daily Star Nov 29 2018
https://www.thedailystar.net/politics/news/european-parliament-not-observe-bangladesh-election-1666279
翻訳:吉本
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