JT、バングラ企業買収

【The Daily Star】29日、世界の主要タバコ会社5社の1つである日本タバコ産業(JT)は、14.7億ドル(1632億円)でアキジ(Akij)グループのタバコ事業の買収を終えた。バングラデシュでは単独での外国直接投資最大のものとなった。

バングラデシュの3300億タカ(4361億円)のタバコ市場へ進出する一環として、JTはアキジの関連会社ユナイテッド・ダッカ・タバコの株式取得契約を締結した。それから3カ月後の発表となった。

「この投資により、JTグループの成長戦略の主要部分となる新興国市場での成長に拍車がかかるでしょう」
JTは声明を発表した。

厳しい喫煙規制と喫煙への危険性の認識の高まりを受け、既存市場での売上げ減を補う新興市場を模索する中、JTの今回の買収はここ1年で2番目に大きい金額となった。

今年3月、JTはロシアのドンスコイ・タバコを15.6億ドル(1731億円)で買収することに合意した。JTは世界トップ10に入るロシア、インドネシア、フィリピンのタバコ会社を買収した。

バングラデシュのタバコ市場は年間860億箱以上で、前年比2%の勢いで増える世界第8位の規模だ。

JTはバングラデシュ第2位の市場シェアを持つアキジのタバコ事業の成長に寄与するという。

今回の取引を嫌煙運動家が批判した一方、業界関係者は、JTの参入でブリティッシュ・アメリカンタバコが60%のシェアを持つ市場で競争とコンプライアンスが増えると話す。ユナイテッド・ダッカ・タバコの市場シェア率は20%だ。

「バングラデシュ史上、単独での外国直接投資最大の買収を行ったJTグループのJTインターナショナルは、長期構想を持ち、将来的には国際的な専門知識とサプライチェーンのインフラを提供することで国に貢献する」

国民や貿易、サプライチェーンのインフラなどへの投資を通じ、バングラデシュは『明確な利益』を期待できるとJTはいう。

「JTが確立した世界的ブランドやスタンダードや習慣を通じて、ワールドクラスの日本の品質やイノベーションを市場に提供する実績を持っています」
JTインターナショナルバングラデシュのマキシム・ロバチェブ社長は話す。

他国で行っているのと同様に、JTは国内慈善団体と長期的でインパクトのある社会責任パートナーシップを通じ、将来の幅広いコミュニティに投資を行う。

Bangladesh News/The Daily Star Nov 30 2018
https://www.thedailystar.net/business/news/japan-tobacco-closes-147b-acquisition-akij-venture-1667071
翻訳:吉本
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