【The Daily Star】ニューヨーク拠点の調査会社ウェルス-Xは最新レポートで、バングラデシュの今後5年間の富裕層増加率は世界3位になると予測した。
同社の富裕層ハンドブック2019によると、100万から300万ドル(1億1099万円から3億3296億円)の純資産を持つ富裕層は、これから2023年にかけて毎年11.4%の増加が見込まれるという。
レポートでは1位のナイジェリアが16.3%、次いで2位のエジプトが12.5%の増加が見込まれるとした。
急成長するトップ10は、3位のバングラデシュ以下、ベトナム、ポーランド、中国、ケニア、インド、フィリピン、ウクライナと続く。
今後5年間の富裕層の増加を予測するため、調査は54万人以上の富裕層個人の研究に基づいて行われた。
昨年、世界の富裕層人口は1.9%増加の2240万人で、世界の経済成長率を下回った。彼らの合計資産は1.8%増の61.3兆ドル(6804兆円)だった。
2018年はGDPが堅調に成長し、株式市場が比較的安定したことを背景に、ヨーロッパや中東、北米の富裕層人口が増加した。
2017年、億万長者や富裕層人口が他のどの地域よりも速く増加したアジアは、2018年は1%未満の増加だった。アジアのGDPは昨年8%以上成長したが、株式市場は11%以上急落した。
2018年、867万人の富裕層がいる米国は世界1位の富裕国家を維持した。中国は世界2位の富裕国家で、190万人弱の富裕層を抱える。
160万人の富裕層を抱える日本が3位、ヨーロッパの経済大国ドイツは4位で、以下、英国、フランスと続く。
7位以下はカナダ、韓国、オーストラリア、イタリアだった。
2018年、上位10カ国で世界の富裕層人口の75.2%、総資産の73.8%を占めている。絶対数で言えば、2017年から38万7千人の富裕層、純資産が1兆ドル(111兆円)増加した。
レポートは、2023年までに世界人口が80億人を越えることで富裕層は3010万人になり、2018年より770万人以上増加すると予測する。資産は82.2兆ドル(9123兆円)に達するが、これは今後5年間でさらに20.9兆ドル(2320兆円)の富が生み出されることを意味する。
富裕層のいる上位10都市は、ニューヨーク、サンフランシスコ、香港、ロサンゼルス、ダラス、シカゴ、東京、ワシントンDC、ロンドン、パリとなっている。
富裕層個人が主として行う事業は金融や銀行取引、投資が多く、次いで製造業、テクノロジー産業が続く。以下、建設業、土木となっている。
富裕層は自営業者の割合が増加し続けているが、これは主として資産創造や技術関連産業の活力を促進する自由度が高い環境にあるからだ。
2018年は富裕層の83.8%が自営業者で、相続財産で富裕層になった割合は4.5%に低下した。
近年、女性の富裕層割合が増加しているが、2018年はさらに16%近くまで上昇し、過去最高を記録した。
資産創造の対称に位置するが、世界の超富裕層にとって慈善活動は主な活動の1つとなっている。 10年前の世界金融危機で落ち込んだ慈善寄付は世界的に回復し、記録的な高みとなった。
Bangladesh News/The Daily Star Jun 20 2019
https://www.thedailystar.net/country/news/bangladesh-3rd-fastest-growing-country-rich-population-report-1689829
翻訳:吉本
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