作物被害115億タカ超

作物被害115億タカ超
【The Daily Star】農業振興局(DAE)の推定では、今回の洪水により、主に北部地方の数万人の農家に約115.2億タカ(152.2億円)相当の損失が発生した。

31県65.1万人以上の農家、10.9万ヘクタールの土地で、浸水による損害があったという。

先月初めの豪雨から始まった洪水で野菜農家が最大の損失を被り、ジュートとアウス米農家がそれに続いた。

DAEの推定によれば、浸水で9841ヘクタールの夏野菜、2万5851ヘクタールの収穫間際のアウス米が壊滅的な被害を受けたとという。

農家は今年114.9万ヘクタールにアウス米を植えたが、洪水被害のため収穫量は減ることになる。

生産者が冬のボロ稲から高い利益が見込めるジュートやトウモロコシ、野菜に切り替えたため、夏の農産物は収穫量を減らし、全体の収穫量は220万トン程度になる可能性が高いと、米国農務省(USDA)は『バングラデシュに関する穀物と飼料の最新情報』7月号で述べた。

USDAは、バングラデシュのモンスーン季は6月17日に始まり、7月9日には川の上流に当たるネパールやインドアッサム州、メーガーラヤ州などと一緒に豪雨が降り始めたとした。

「豪雨は広範囲に洪水と地滑りを引き起こし、600万人の生活に影響を与えた」とし、アウス稲やアマン稲の苗床、ジュート、野菜、サトウキビ、バナナ、唐辛子が最も被害を受けた作物だと補足した。

バングラデシュは気候変動の悪影響に関し、世界で7番目に脆弱な国だとUSDA。そのうえで、5月から4月まで2019-20年の米生産量予測を、3530万トンから3520万トンに引き下げた。

アウス稲以外でも、農家は2万9635ヘクタールの播種済のアマン稲、1万1875ヘクタールの移植アマン苗を損失として計上する必要がある。

アマンはボロ稲のあとに続く稲で、秋に収穫する作物として移植が行われていた。

DAEは農家を助けるため、生産コストを提供し、政府が所有する75エーカーと農家が所有する530エーカーの土地で育苗生産することにした。DAE現地サービス部門のMd・アブドゥル・ムイード局長は述べた。

また、農家が2500のアマン苗用浮遊苗床を作り、移植できる手助けもするという。

食料を生産する農家の他、今年、換金作物であるジュートを栽培した多くの農家が洪水被害を被った。DAEによると、2万2039ヘクタールのジュートが損害を受けたという。

DAEは冬季に向け、辛子やトウモロコシ、小麦の栽培を奨励するため、8億タカ(10.6億円)のプロジェクトを行うことにした。「洪水の影響を受けた地域が優先されます」と、ムイード局長は補足した。

Bangladesh News/The Daily Star Aug 8 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/floods-damage-tk-1152cr-crop-1783363
翻訳:吉本
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