押しボタン信号機で安全横断

押しボタン信号機で安全横断
【The Daily Star】ダッカでは道路を横断すること自体が偉業だ。他の都市はすでに自動化に基づくスマート交通管理システムに投資したが、ダッカではまだ時代遅れの方法に依存している。

巨大都市ダッカの交通管理は主に手動制御に依存している。そのため、市民が自分の命を危険にさらして反対側へ横断する姿がしばしばみられる。

そんな中、北ダッカ市(DNCC)は歩行者が交差点を安全に横断し、事故のリスクを軽減することを目的として、2地区に試験的に『押しボタン式カウントダウン信号』システムを設置した。

24日、アティクル・イスラム市長は、モハマドプール(Mohammadpur)のSFXグリーンヘラルド国際学校前に設置した自動システムの開始式に出席した。もう1カ所はモハカリ(Mohakhali)のブラック大学前に設置された。

プロジェクトコストは92万タカ(122万円)だという。

volunteers stop traffic manually as people and drivers are yet to be familiarised with the automated signal in Mohakhali. Photo: Mathews Chiran


「誰かが道路を横断したい場合、彼/彼女はボタンを押す必要があります。一定時間が経過すると、車両停止用の信号が自動的に表示されます。また、歩行者が道路を横断する際は緑の矢印形の信号が点灯します」

「歩行者が道路を横断できるのは約27秒です。その後、127秒経つと、再び押しボタン信号を使えるようになります」
DNCCのナイーム・レイハン・カーン技師補は述べた。

だが、ドライバーはまだ慣れていないため、(車両停止信号が表示されても止まらず)交通警察や学校ボランティアが手動で停止させなければならなかった。ドライバーだけでなく、多くの歩行者も赤なのに道路を横断していた。

「信号機にカメラが設置されています。車両が交通ルールに違反すれば、それに対してアクションが取られます」
 グリーンヘラルドの開始式に主賓とした参加したDNCC市長は、挨拶の中で述べた。

今年中に、主に教育機関の前の22カ所に信号機を設置する計画だという。

システムを設計した建築家シャレク・ラウフ・チョードリー氏は、交差点と歩道は同じ高さにあるため、身体の不自由な人も助けることになると述べた。

シャレク氏は、市民が慣れるのに時間はかかるとしたうえで、必要に応じて、道路を横断する時間枠は変更できると補足した。モハマドプールの信号はグリーンヘラルドの担当者に委ねられるという。

開始式には首相特別補佐官兼バージニア・アーシャ・ゴメス姉妹校のビプロブ・バルア校長も参加した。

Bangladesh News/The Daily Star Oct 25 2019
https://www.thedailystar.net/city/news/push-button-safe-road-crossing-1818316
翻訳:吉本
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