世界気象リスク指数

世界気象リスク指数
【The Daily Star】世界気象レポートによると、バングラデシュは異常気象で最も打撃を受ける上位10カ国中第7位となった。

1998年から2018年のデータを分析した世界気象リスク指数(CRI)2020によると、プエルトリコ、ミャンマー、ハイチがトップ3の他、アジア諸国がリスト上位に入った。

ベルリンに本拠を置く非営利環境研究機関ジャーマンウォッチは、4日、スペインのマドリードで開催された締約国会議(COP-25)の分科会でレポートを発表した。

1998年から2017年のデータを分析した前回レポートでは、バングラデシュは第9位だった。

CRIは死者数、災害の数、国民の損失財産、国内総生産の損失という4指標に注目、 2020年版は世界181カ国の数値を分析した。

レポートは、昨年最も影響を受けた国として日本、フィリピン、ドイツを挙げ、マダガスカル、インド、スリランカがそれに続くとした。

日本は非常に極端な異常気象に3回見舞われ、フィリピンでは9月にマンクット台風が北部を直撃した。ドイツは猛烈な熱波により記録を取り始めてから2番目に暑い年を経験した。

レポートについて意見を求められたブラク大学名誉教授で水資源と気候変動の専門家アイヌン・ニーシャ博士は、バングラデシュは気候変動に対して最も脆弱な国の1つであるのは間違いないが、同時に悪影響に対処する能力が多様化したと話す。

「しかし、異常気象の強度と頻度は予測できないため、自己満足の余地はありません。将来に向けて能力形成に集中する必要があります」

レポートは、世界中で1万2千件を超える極端な異常気象の直接的な結果として49万5千人が死亡、損失は約3.54兆ドル(392兆8940億円)に上ったとした。

15回目となるCRIレポートは、どの大陸や地域でも気候変動拡大の兆候を無視できないことを示した。

また、最貧国が最も影響を受けたとし、最悪の被害を受けた10カ国のうち8カ国が発展途上国だとした。

「極端な異常気象の影響は、最貧国に最も大きな打撃を与える。災害の影響を受けやすく、対処能力が低く、復興や回復により多くの時間が必要だ」

「気候変動で極端な異常気象がより頻繁で深刻になるため、さらに増加する可能性のある脆弱性への危険信号として、この指数は役に立つだろう。効果的な気象変動の緩和は、世界中全ての国を当事者とする」

リスク指数は、ミュンヘンの保険会社NatCatサービスのデータベースと国際通貨基金(IMF)の社会経済データを基に作成された。

Bangladesh News/The Daily Star Dec 5 2019
https://www.thedailystar.net/backpage/news/climate-change-bangladesh-7th-worst-hit-nation-1835905
翻訳:吉本
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