課題あるも記録的なGDP成長

課題あるも記録的なGDP成長
【The Daily Star】バングラデシュの2018-19会計年度(2018年7月ー2019年6月)のGDPは、従前の予測より2ベーシスポイント高くなり、8.15%を記録した。2018年6月に設定された7.8%の目標を超えた。

輸出の減速と銀行の流動性枯渇による逆風にもかかわらず、予想を上回る成長が生じた。

この成長は、経済が6ー7%の成長を経て8%の成長領域に突入したということだけではなく、バ​​ングラデシュがアジア太平洋地域で最も急成長する国というアジア開発銀行(ADB)の従前予測を証明することとなった。

数字は世界銀行(WB)の成長予測7.3%も上回った。

2017-18会計年度のGDP成長は7.86%だった。

記録されたこの力強い成長は、製造業関連の貢献によるもので、業界は22.85%から24.08%へと成長した。

GDPに対する製造業のシェアは、2017-18会計年度の33.66%から35%に増加した。

一方、農業の貢献は14.23%から13.65%へと低下し、発展が心もとないとみなすことができる。

「成長予測と高頻度の成長関連指標との一貫性は、未解決のパズルのままです」
WBダッカ事務所の元上級エコノミスト、ザヒド・フセイン氏は述べた。

経済の成長エンジンをうまく動かし続ける投資はわずかに増加しただけで、必要なレベルからはまだほど遠いという不安なニュースもある。

GDPへの投資比率は2017-18年度の31.23%から、31.57%への上昇だった。

民間投資は23.26%から23.54%へ、公共投資は7.97%から8.03%へ増加した。

「民間部門のクレジットの伸びが2017-18年度の16.9%から2018-19年度の11.3%に低下した一方で、民間投資率の上昇を説明することは、アナリストとオブザーバーにとってさらに別の課題になります」
フセイン氏は述べた。

MA・マンナン計画相が10日に発表した最終的な数値によると、バングラデシュの国民一人当たりの国民総所得(GNI)は前年度の1751ドル(19万4338円)から1909ドル(21万1874円)へ、9%以上跳ね上がった。

GNIは国内居住者と外国居住者を含む企業すべての収入の合計であり、GDPは国内生産のみを考慮している。

1人当たりのGDPも、前年度の1675ドル(18万5903円)から1828ドル(20万2884円)へ、同じペースでの上昇だった。

1972年に120ドル(1万3318円)だった1人当たりのGNIは、10年後の1982年には2倍の240ドル(2万6637円)になった。だが、1992年までの10年では320ドル(3万5515円)と、80ドルしか増えなかった。

1人当たりのGNIは、2001年以降、バングラデシュの経済成長とともに絶えず上昇している。2012年までの10年間で124%増加して940ドル(10万4327円)になり、それから7年で倍以上の1909ドルとなった。

1人あたりのGNIは、国民生活の質と非常に関連している。

しかし、タカ(バングラデシュの通貨)にすると、1人当たりのGDPは前年同期比11.68%増の15万4千タカ(20万3500円)、1人当たりのGNIは11.58%増の16万タカ(21万1429円)となる。

マンナン氏はこの矛盾を、タカの弱さとした。

Bangladesh News/The Daily Star Dec 11 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/record-gdp-growth-despite-challenges-1838689
翻訳:吉本
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