ハンドルを握る女性たち

ハンドルを握る女性たち

【The Daily Star】チャットグラム(Chattogram)市内や周辺道路では、保守的な社会規範を乗り越えた多くの女性が、自ら運転するバイクのハンドルを握っている。

スクーターや後部座席に乗る女性の姿はダッカでも時々見かけるが、港湾都市チャットグラムではシナリオはかなり異なっている。免許証取得がラクではないにも関わらず、徐々に変化しているのだ。

バングラデシュ道路交通局(BRTA)チャトグラム事務所の関係者によると、この10年間で合計1262人の女性に運転免許証を発行したが、そのうち約500人は3年以内に発行したものだという。

県内各地では様々なNGO労働者がバイクやスクーターをたくさん使っていると、地元住民は話した。

「免許証発行総数中、428は各郡の住人に、834人は市内住人に発行されました」
BRTAチャトグラムのシャヒクル・イスラム局長は話す。

「学生や求職者が、時間節約と公共交通機関でのハラスメントを避けようとバイクやスクーターを使うようになったため、免許証を取得する女性の数が増えています」

チャトグラム税関のハティザ・ベグム・ルナ税務官補は、自分のバイクで通勤している。また、女性向けの乗り方教室を開いたり、市内CRB地区で非公式訓練を提供する。

「女性の免許取得者は、混雑した行列に長く並んで試験に参加しなければなりません。ところが、長時間そこにいることが難しいことがあります。例えば、そこには女性トイレがありません。でも、BRTAの職員は親切です。女性用トイレがあれば、さらに良いでしょう」

「免許証試験では女性に対する特別な取り決めはありませんが、それについて考えてはいます」
チャトグラムBRTAのティルサ・プラティム・バルア検査官は話し、女性受験者がいる場合は、実技と筆記試験の両方を簡単に終えられるようにすると補足した。

民間企業への就職を希望するシラジュム・ムニラさんは、友人のスクーターを借りて練習している。
「家の近くで練習していると、男性たちが時々奇異な目を向けます。考えを変える必要があります。女性がスクーターを運転している姿が不思議な光景であってはなりません」

女性の権利活動家レハナ・ベグム・ラヌ氏は、この変化を称賛する。
「5、6年前でさえ、最上級のエリートクラスの女性が後部座席に乗るくらいでした。しかし、変わりつつあります。母親が子どもを学校に連れていったり、通勤したりしています。これは、自分のバイクを手に入れることを考えながらまだ不安を抱いている人を励まし、女性の権限付与に役立つと、私は信じています」

Bangladesh News/The Daily Star Mar 8 2020
https://www.thedailystar.net/city/news/women-taking-the-wheel-port-city-1877899
翻訳:吉本

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