インフラ機械市場活況

インフラ機械市場活況

【The Daily Star】バングラデシュのインフラ設備製造業は、経済成長を加速させる政府の巨大プロジェクトの実施によってもたらされる需要の増加に対応するため、大きな変化を遂げている。

パドマ橋やループプール原子力発電所、マタルバリ発電所、カルナプリトンネル、ダッカメトロ鉄道など、政府が世界クラスの開発プロジェクト建設を始めたことで、高度なインフラ機械の需要は増加し始めた。

それに伴い、国内のインフラ機械市場は、過去3ー4年間で着実に成長した。

市場関係者によると、2001年に10億タカ(13.2億円)未満だったインフラ機械の市場規模は、2019年には約150億タカ(198.2億円)に成長したという。大型機械の需要はここ2年だけで、ほぼ200%増加した。

「ここ2年間で輸入されたインフラ・建設機械は、過去20年間の機械の総輸入量に相当します」
バングラデシュ機械(BEC)のハフィズル・ラーマン社長は述べた。

BECは掘削機やブルドーザー、フォークリフト、バックホーローダー、土壌コンパクター、クレーンなどのインフラ機械や素材取扱い機械の小売業者だ。

ここ4、5年の間、政府の開発プロジェクトが続いているため、関連機械の需要は高まっている。

バングラデシュのインフラ開発プロジェクトの増加に伴い、今後10年間、大型機械の需要増加傾向は続くと、ラーマン氏は予想する。

政府は国内のインフラ問題を解決し、経済成長を加速させる外国直接投資を誘致するため、全国で約300億ドル(3兆3296億円)相当の開発計画を実施中だ。

バングラデシュ統計局によると、2016-17会計年度、建設業は前年比16.25%増の7359.4億タカ(9725億円)の成長を遂げた。また、不動産業は15.14%増の6193.5億タカ(8184億円)に成長した。

国内にはACIモーターズ、ニトル・ニロイ・グループ、HNSグループなど、大型建設・インフラ機械の輸入業者が10社以上ある。

バングラデシュで利用される機械の60%が中古で、日本かドイツ製だ。2014年に市場に参入し、全建設機械の世界トップクラスの生産者の1つACIモーターズのM・サムスッザマン社長は述べた。

「だが、2008年以降、中国製機械が増加しています」
同様に、日本やドバイからの中古インフラ建設機械の輸入も順調だと補足した。

バングラデシュでは主に土工、道路建設、金属取扱い、橋梁建設の4種類のインフラ機械が使われている。

国内請負業者は日本やドイツ製よりも比較的安価な中国製を好むので、重機やインフラ機器は現在中国から来るものが多い。大型トラックやブルドーザー、セメントミキサーなどのインドの製造業者ニトル・ニロイ・グループのアブドゥル・マトルブ・アーメド会長は述べた。

一方、請負業者がシンガポールから必要な機械をレンタルしたり、外国の請負業者が独自の機械を持ち込むため、まだ、インフラ機械の市場規模は、著しい増加は見られない。

競争力のある価格設定のため、中国の建設機械および機器メーカーは市場の60%を占め、残りの40%は韓国と日本から輸入されている、とアーメド氏は補足した。

HNSグループのモハメド・シャヒドゥル・イスラム会長は、現在の機械需要は、他の発展途上国に比べて依然として低いままだと述べた。

韓国の自動車大手ヒュンダイの販売代理店であるHNSは、掘削機、スキッドローダーなどのインフラ重機や建設機械を韓国から輸入している。

Bangladesh News/The Daily Star Mar 12 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/infrastructure-equipment-market-booming-mega-projects-1879594
翻訳:吉本

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