電気自動車を次の産業に

電気自動車を次の産業に

【The Daily Star】昨年7月、本誌に掲載されたレポート『国内企業、電気自動車製造のため、2憶ドル(222億円)の工場設置』によると、バングラデシュはまもなく自動車製造を始める。

現在、バングラデシュには裕福な層といえる1200万人の中所得者層を抱え、この層は年10%の割合で急速に増加している。

一方、自動車の輸入には、130%から850%の輸入関税を支払う必要がある。このため、消費者の中には、自分が希望する車を手頃な価格で手に入れられないという人がいる。

道路の長さに対する自動車密度は世界平均で12%だが、バングラデシュでは0.5%と低い。また、気候変動の影響を緩和するため、化石燃料への過度な依存とそれに伴う二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいる。

現在、電気自動車(EV)製造に向けた取り組みは、バングラデシュ経済を拡大するために必要とされている。さらに、この分野が衣料品産業のように反映すれば、バングラデシュ製品の免税アクセスを持つ中国やインドの巨大市場へ進出でき、追加の利点となる。自動車製造や輸出は、バングラデシュの産業の新たな夜明けとなる。

持続可能な開発を加速するには工業化に代わるものはないが、農地や食糧自給を犠牲にするわけではない。

政府は、国内外の投資家が利用できる産業を創るため、指定された場所にあらゆる種類のインフラを作るとも宣言する。そのため、バングラデシュ経済特区庁(BEZA)は、全国各地に経済特区を設置する。

ボンゴボンドゥ工業団地は、フェニ川沿いの3万エーカーの土地に造成した工業都市だ。ミルザライ(Mirsarai)経済特区の西側に位置する。この工業団地は150万人の雇用を創出すると見込まれている。

BEZAの長官は数ヶ月前、この特区にバングラデシュ自動車産業(BAIL)の礎石を置いた。

EVは燃料コストを最大で90%、メンテナンスコストをわずか10%に削減すると言われる。

ゼロエミッションのため、そのカーボンフットプリントの必要性はさらに低くなる。バングラデシュ製EVは現在の市場価格の半分程度だと見込まれるが、BAILはアフターサービスやスペアパーツを保証することにしている。

【後略】

Bangladesh News/The Daily Star Mar 15 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/car-manufacturing-bangladesh-preparing-the-next-biggest-industry-after-apparel-1880917
翻訳:吉本

バングラデシュ #ニュース #電気自動車 #EV #バングラデシュ経済特区庁 #BEZA