アダニ特別経済区開発始まる

アダニ特別経済区開発始まる

【The Daily Star】コロナウイルスパンデミックの中、バングラデシュの建設プロジェクトの大半が止まっているが、チャトグラム県ミルサライ(Mirsarai)のボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブ・シルパ・ナゴール(BSMSN)にある「アダニポート特別経済区」(アダニポート&SEZ)では、土地の造成が始まった。

「パンデミック中ですが、BSMSNの土地開発に必要な機材はすべて運ばれました」
バングラデシュ経済特区庁(BEZA)のパバン・チョードリー長官は述べた。

国際企業アダニポート&SEZの労働者は、すべての保健ガイドラインに沿って働いていると、チョードリー氏は補足した。

インド最大の民間多目的港事業者であるアダニ・ポート&SEZは、スター・アライド・ベンチャーや他の外国企業が工場を設立する予定のBSMSN内に、450エーカーの土地を造成する。完成すると、工場地帯は合計で3万エーカーとなる。

BEZA当局によると、開発プロジェクトが外国からの投資を引き付ける一定の基準を満たすことを確実にするため、経験豊富で生産性の高いアダニポート&SEZを任命したという。

プロジェクトは12カ月後に完成する予定だが、アダニ・ポート&SEZ側は、わずか5カ月で開発作業を完成させるという目標を設定した。

BEZAは、2030年までこの工業地帯に300憶ドル(3兆3300億円)の投資があり、直接雇用で150万人、間接雇用で350万人を生み出すと予測している。

【中略】

バングラデシュ商工会議所連盟(FBCCI)のデータによると、2018-19年度のバングラデシュのインドへの輸出額は初めて10億ドルを超え、12億4000万ドル(1376.2億円)に達した。

同年度、バングラデシュがインドから輸入した商品額は76億4000万ドル(8479.4億円)だったが、前年は86億1000万ドル(9556億円)だった。

エネルギー、資源、物流、アグリビジネス、不動産、金融サービス、防衛、航空宇宙などの関連産業を持つアダニ・グループの代表者は、今年2月上旬に特別経済区を訪問し、最終評価を行った。

このプロジェクトはインド政府の支援を受けているため、グループはこの開発に特別な関心を持っている。

インド政府は、総額45億ドル(4994.4億円)の第3次信用ライン(LoC)に基づき、特別経済区に2.78億ドル(308.5億円)の資金援助を行う。だが、2017年に合意が成立したにも関わらず、資金はまだ支払われていない。

年間売上高が130億ドル(1兆4428億円)を超えるアダニ・グループは、さらに3億5000万ドル(388.5億円)を投資し、シンガポールに拠点を置く農産物関連メーカー「ウィルマー」と合弁会社を作り、BSMSN内に工業団地を設立する計画だ。

Bangladesh News/The Daily Star Jun 5 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/adani-kicks-land-development-indian-sez-1909285
翻訳:吉本

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